内容説明
アテネ近くのとある森の中、妖精の王と后は喘嘩の真っ最中。運悪くそんな折に森を訪ねた二組の男女は、そそっかしい妖精パックに惚れ薬を誤用されていまう。薬のせいで関係がこじれ決闘を始めてしまった二人の男を止めようと、妖精パックは必死に駆け回るが…。幻想的な月夜の晩に妖精と人間が織りなす詩情豊かな傑作喜劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ykmmr (^_^)
158
          
            『四大悲劇』もある位の、作者や時代からは考えつかないコメディ。森の中を舞台に、二組の男女のやり取りに、妖精がバックにつく。妖精は中盤にやらかし、石垣まで登場し、終盤を彩る。結構、笑わせてもらったが、最後は意外に真面目に終わる。メンデルスゾーンの某有名曲が頭に浮かぶが、するとすれば、どこに登場するんだろう??2023/03/24
          
        kakoboo
21
          
            中盤の妖精パックが無茶苦茶やりだした時と後半の寸劇で石垣が味のある仕事しているあたりで爆笑です。全体的に真面目に一悶着、一歩引いて見るくらいがいい。があって最後はまとめてhappy!な展開でしたが、やはり言葉の情緒・美しさを感じるには原書を読まないとダメかもしれません。少し旧い版なので、やや口語調な部分がありました。それがこの作品の価値を上げているのかどうかはわかりませんが。。。でも、新訳の「夏の夜の夢」というタイトルだけはどうしても違和感があります。次は何を読もっかな。2019/02/04
          
        泉を乱す
9
          
            メンデルスゾーンの音楽がずっと脳内再生されてた。 原書でギャグ連発を理解して楽しめる英語力がほしい。2021/11/02
          
        じゅん・・・
9
          
            くさすぎるほど大げさなセリフもシェイクスピアだと美しい恋のセリフになってしまうから不思議2014/04/05
          
        水蛇
6
          
            金子國義の表紙に惹かれて再読。バラや草木が爆発する乾いた夏のかろやかさに身を任せて気楽に読めちゃう。イギリスの夏はたまになにかに化かされてる?って思うくらいお天気がころころ変わるんだけど、まさにそういう夏のすべてをブーケにしたかんじ。身軽でうつり気でわがままでおおらかで憎めなくて、一瞬で去っていく。あとはグレイの空の日々。だからこそ最上級なのだ。かつて愛するひとを夏の日に喩えただけあるよね。夏の日、それもかぐわしい夏の日の夜にふさわしい罪のない夢。2025/08/28
          
        

              
              

