角川文庫 海底二万海里

ジュール・ヴェルヌ/花輪莞爾

角川書店（1994/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 621p／高さ 15cm
• 商品コード 9784042022046
• NDC分類 953
• Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[イプシロン]

ヴェルヌのフランス人としての誇りに感極まった。――さらりと読めばいわゆる海洋冒険SF小説である。しかし著者が込めた思いを感じとれるなら、そこには自由・平等・友愛の為に戦う強い意志が感じられるはずだ。海という大自然には無意味なことは一つもない。生き物たちの行動に弱肉強食が見えようとも、それは生命全体に秩序や調和をもたらす Circle of Life を繋ぐ鎖の一つなのであると語りながら、その循環の法則に逆らう人間の愚かさと、人生の虚しさを抉りだすのは見事である。最終盤に次々に繰り出されるネモ船長の過去、

2020/11/12

[DEAN SAITO@１年１００冊]

冒頭、町に流布する噂で一角獣に間違われたりなど、謎に包まれて登場するノーチラス号の描写が、実は1番面白かった。

[マリ]

陸地と現実を避けてノーチラスはずっと海を漂っていてほしい。それが似合う。移動する水族館のようでわくわくして厭世的な人にとっては理想的な環境で羨ましいと思う部分が沢山あったけれど、ずっと閉じ込められる状況だと現実が恋しくなったりするのかな。

2013/09/02

[しんこい]

読んだのは子供の時以来。細かい事を除けば21世紀になっても海底の神秘は健在で楽しめました。ネモ船長はこんな人だったのか。

2011/03/05

[ナイタロー]

冒険物の古典を読んだことがなかったので、初めて手を付けてみました。思った以上に臨場感があり、楽しめました。

2017/03/18