内容説明
大人の男にとって肝心なのは、いかに遊びに熱中できるかではないのか。人は放っておいても働いてしまう。しかし遊びは違う。しっかりと遊ぶ意志を持たねば中途半端な遊びになる。中途半端な遊びは身を滅ぼしてしまう…。ギャンブルでコゲつこうが、酒で身体を壊そうが、それがどうした!あきれるほどに飲み、打ち、旅し続ける無頼派作家の日々と、サイバラの容赦ないツッコミ!ますます痛快、愉快な人気エッセイ集。
目次
ぜんぜんだいじょうび(こわれている私;蟻を知らないか;ギャンブルをやめる時 ほか)
追跡!愛のお忍びデート(1)なぜか美術館篇(フランスで競馬だ!!;フランスで大当り;まさかという車券 ほか)
追跡!愛のお忍びデート(2)やっぱり麻雀篇(運の見極め;無事是名人生;“賭け切ること”の難しさ ほか)
著者等紹介
伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年山口県生まれ。立教大学文学部卒。89年『三年坂』で作家デビュー。92年『受け月』で直木賞を受賞。他に『乳房』(吉川英治文学新人賞)、『機関車先生』(柴田錬三郎賞)、『ごろごろ』(吉川英治文学賞)など多数の著書がある
西原理恵子[サイバラリエコ]
1964年高知県生まれ。武蔵野美術大学在学中に『ちくろ幼稚園』で漫画家デビュー。97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
102
泣けてきた。本来は笑うところなのに、泣き笑いになった。伊集院さん、銀座での鮨屋での流儀とか言っちゃってるのにさ、西原さんにかかると、博打好き、酒好き、女好きのダメ親父そのまんま。そんな漫画にされちゃう伊集院さんが書く文章はきれいで、普段より冴えてるのがまたね…。西原理恵子は女神だね。こんな厄介なオッサンをなつかせて、そのおっさんは今年の初めにくも膜下出欠で倒れ、理恵子さんを愛する高須院長もね…。なんかやっぱり泣いちゃうわ。2020/11/15
読み人知らず
5
バカオヤジ、伊集院さん。人生を知りつつ、人生にやられてる。金の勝ち負けはどうでもいい、というのはほんとうにどうでもいいのか??周囲が巻き込まれそう^^;2013/07/15
佐藤ゅ
3
私と伊集院先生には共通点が2つある。野球好きと競馬好き。(しかも武豊ファン)なのでこのエッセイは非常に面白かった。(競輪と麻雀は分からなかったけど)20年ほど前に書かれたものだが、30年前に書かれたものより冗談も多く、おおらかに語っていて読んでいて心地良かった。(これも歳月か)読了後、また読み始めてしまったほどお気に入りに。2025/01/13
美幸
2
あはは、大丈夫じゃないじゃん(笑)って感じだね。博打をこよなく愛する先生です。2020/12/10
taka
2
仕事は受動的にやってくる。否応なくやらないと食べていけない(褒められた態度ではないが)。遊びは別にしなくてもよい。だから遊びは主体的に真剣に遊ぶ。言っていることはわかる。ただし著者の遊びは長続きさせられない。2017/11/23