内容説明
渋谷・US劇場の看板ストリッパー・ローズは十七年前の聖夜にひとりの男の子を産んだ。神山吾郎。ローズを愛するさまざまな職の男たちの誰もが吾郎の父親になろうと勇んだ。そして現在、吾郎は様変わりした渋谷の喧騒の中にひとり佇んでいる。人の生き死に、やさしさ、人生のわけを知った幾人かの“父親たち”に見守られながら、吾郎は大きく成長を遂げようとしていた―。世が流転しても変わらぬ、人と人との濃密な時間を描き切った、やるせなく心震える青春巨編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
2
★★★悪くはないが・・・2015/08/23
ゆうか
1
ギャンブルのところはさっぱりだったが、最後はちょっと泣きそうになった。17歳って特別だと思ったが、それって過ぎてからしかわかんないんだよな。2010/02/08
あきこ
0
伊集院さんらしい少年の成長期。舞台は渋谷、しかも古き良き渋谷、というのだろうか?今の渋谷ではない。伝説のストリッパー、ローズの一人息子の吾郎の出会いと別れの記である。伊集院作品は、大切な人との出会いと別れがよく出てくる。かけがえのない人との別れをどう受け止めるかで、その後の人生が変わっていく。吾郎はたくさんの大人に見守られているが、世間で言う陽の当たる場所で暮らしているわけではない。そんな環境で何を感じ、何を学んでいくのか?そんな環境だからこそ、人間としての本質を捉えられていくのかもしれない。10年後の吾2012/11/03
Rockwell
0
教え子から薦められ、伊集院静の長編は初めて読みました。「どうして良い人は皆、はやく死んでしまうのだろう?」。本当にその通りだと思いました。それから、涙壺(ティアー・ボトル)も素敵です。渋谷で繰り広げられる、眩しくて、切なくて、優しい物語。こんな渋谷があったらなぁ。2011/06/03
tai65
0
星3つ2010/09/21
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