内容説明
せっぱ詰まってはいない。今すぐ誰かと結婚したいとは思わない。でもどこかで思っている、「いつかはやっぱり結婚したい」と。結婚は、能力ではなくて人格が選ばれることだ。結婚をしたいほど好かれているなんて、嬉しくないわけがない。不確実だとわかっていても、人は人を好きになると「結婚したい」と願うものだ―。『恋愛中毒』の著者が、心の奥底に巣くう「結婚願望」と「結婚の現実」をまっすぐに見つめた、ビタースウィートなエッセイ集。
目次
1章 二十代の結婚願望(恋愛の先にあるもの;不純な年代 ほか)
2章 三十代の結婚願望(どうでもよくならない;どうしてそんなに結婚したいか ほか)
3章 みんな結婚する(みんな結婚している;別にどっちでもいい ほか)
4章 もう半分の人生(八十年以上生きねばならない;家族の行方 ほか)
著者等紹介
山本文緒[ヤマモトフミオ]
1962年神奈川県生まれ。OL生活を経て、人間関係の繊細なずれから生じる喪失、慈しみをテーマに作家活動を続け、現在に至る。『恋愛中毒』で第二十回吉川英治文学新人賞を、『プラナリア』で第一二四回直木賞を受賞した
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