内容説明
高い孤食率、なくならないいじめ、親の倒産やリストラによる環境の変化…。子どもばかりか、大人にとってもきつくなる一方の現実のなか、子どもたちは何を考え、何をしているのか。過激な事件の陰で置き去りにされがちな身近な出来事を丁寧にすくい上げ、「いい子」でいるのも「悪い子」になるのも大変な子どもたちと、とまどう親や教師たちのリアルな姿と思考を伝える。教育現場からの真実のエピソードが、救いと励ましになる一冊。
目次
1 子どもたちの苦悩(揺れる心;親の思惑、子の思い ほか)
2 不安と戸惑いを抱えた親たち(子どもとの距離;ためらいの人間関係 ほか)
3 ターニング・ポイント(変化へのきっかけ;決断と変貌)
4 現代社会のゆがみ(家庭は大丈夫か;教育現場を考える ほか)
5 壊れる子どもとともに
著者等紹介
宮川俊彦[ミヤガワトシヒコ]
1954年、長野県に生まれる。国語作文教育研究所所長として、小中学生の作文を読み、自分をあらわす文章表現を指導する。一方、子どもと大人の抱える問題、ひいては現代社会が内包する問題を徹底的に取材し、追跡する評論家としても活躍
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