内容説明
子どもたちはなぜ死を選ぶのか。「いじめ」に耐えられないから。社会が、学校が、先生が、親が悪いから…。大人がこのような発想でいるかぎり、子どもの自殺は止められない。一人の少年の「いじめ自殺」事件を徹底的に取材し、表層にみえる現象だけでなく、言動の背景にある人間の最深部に向き合うことで見えてきた真実。教育者として、一人の人間として、弱者の痛みを理解しながらも擁護にとどまらず、子どもたちに将来を生きるための指針をもたらすことの重要性を提示する。
目次
第１章 中一時代の作文に見る心の軌跡
第２章 死への軌跡
第３章 大人は何をすべきか
第４章 鹿川君いじめ自殺事件再考
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき
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「作文教育」という視点から読みとく『自殺』。新たな気付きや考えさせられることも多くありました。自分も含め、どうしても『自殺』ということについてタブー視されているところもありますが、色々な角度から色々な考え方に触れるのは大切なことだと思いました。2019/12/22
