角川文庫 愛憎―ライバル日本史〈３〉

ＮＨＫ取材班【編】

角川書店（1996/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 280p／高さ 15cm
• 商品コード 9784041954201
• NDC分類 210.04
• Cコード C0121

目次

ゴッドマザーの都　持統天皇ｖｓ九人の皇子たち（木元教子；小沢遼子）
伊勢物語、王朝の悲恋　在原業平ｖｓ藤原高子（嵐山光三郎；谷村志穂）
二人の光源氏　藤原道長ｖｓ藤原伊周（藤本義一；高橋いづみ）
源氏政権、浮気に潰える　源頼朝ｖｓ北条政子（イーデス・ハンソン；東郷隆）
兄弟対決、骨肉の死闘　足利尊氏ｖｓ足利直義（鈴木清順；鈴木健二）
戦国のロミオとジュリエット　浅井長政ｖｓお市の方（市川森一；吉永みち子）
豊臣家滅亡、女の戦い　北政所ｖｓ淀殿（永井路子；吉永みち子）
二代目、創業者に挑む　徳川秀忠ｖｓ徳川家康（童門冬二；森祇晶）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヴェルナーの日記]

歴史上の事象を『愛憎』と題し８つの事件を取りあげている。自分的に面白かったのは『在原業平ＶＳ藤原高子』。業平といえば、百人一首、『ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くゝるとは』の作者で（人気アニメのタイトルなった）、皮肉にも、この歌を贈った相手が、藤原高子で元カノである。この高子は、清和天皇女御で、のち皇太后となった二条后。二人の恋は禁断の恋だった！　もちろん業平は、ただで済まず『都落ち』していく。詳しくは『伊勢物語』を。そして都に戻った業平が、高子の要請で歌ったのが、先の屏風歌なのだ。

2015/12/08