内容説明
五十年前、アメリカの巨大自動車企業・フォード社の世界戦略を前に、軍部を中心とした日本の指導者は、対応に苦慮していた。あたかも中国の奥深く侵攻を拡大する軍部にとって、フォード軍の桁違いの性能のよさは、驚異であり、恐れであった。フォードに劣らない自動車を国産することは、軍部の悲願となった。技術、資本、いずれにおいても非力な日本がどんな方策でフォードに立ち向かったか。最初の自動車貿易戦争である。
目次
1 フォードの世界戦略
2 国産車を育成せよ
3 それでもフォードは行く
4 法律が先か工場が先か