内容説明
高度成長経済とともに、折からの建設ブームに乗り、倍々ゲーム売り上げを誇ってきた住宅メーカーの創業社長のワンマン経営が、バブル崩壊にともなう急激な業績悪化に対応できず破綻する。そこで起死回生のプレハブ住宅の中国進出に賭けたのだが、中国の政治と社会風土に翻弄され、逆に多額の借入金を背負いこんでしまう…。何かに追われるように戦後の住宅業界を駈けぬけた男をとおして、日本経済の成長と崩壊の縮図を描いた力作長篇小説。角川文庫50周年特別書き下ろし作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
SAT(M)
11
          
            以前ブックオフの棚の前で「どれにしようかな♪」で選んだものの、読む気が起きず(しかも読メコメント数が0…)、そのまま数年積ん読しており…。そろそろ読んであげないと、本が気の毒だと言うことで読んでみると、これが(数年がかりでハードルを下げた分)意外と面白かった、というある意味貴重な読書体験をさせてもらった1冊。裏金・愛人・暴力団…。高度成長期、「モーレツ」なワンマン経営で成り上がった、住宅会社社長の一生を描いたビジネス小説。現代には合わないものの、高度成長期の経営者の精神性や時代性が色濃く出た作品かと。2018/09/29
          
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                  - 電子書籍
 
- 悪役令嬢の取り巻きAですが、王太子殿下…



 
              


