角川文庫
天使と悪魔のあいだ〈上〉―さようならそしてこんにちは『片翼だけの天使』

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  • サイズ 文庫判/ページ数 629p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041940105
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

小説家・越路玄一郎と、韓国生まれの元ソープ嬢の妻・景子は、結婚生活20年目を迎え、さまざまな悩みを抱えていた。景子は、いつまでたっても、日本には自分の落ち着ける居場所が無いと悩んでいる。越路は、散財を続ける景子のため、借金を繰り返すはめになっていた。やがて景子は韓国人ホストを追いかけて、家を飛び出してしまう。その後許しを請うて、越路の元に戻ってくるが、今度は自分の居場所となる店を持ちたいと言い出した。そして景子と料理人はただならぬ関係となり―。妻の不倫を前にして、男のプライドとは…。「片翼だけの天使」シリーズ完結編。

著者等紹介

生島治郎[イクシマジロウ]
1933年、上海生まれ。早稲田大学文学部卒。61年よりミステリー雑誌の編集長。64年『傷痕の街』でデビュー。現在の日本におけるハードボイルド小説の基礎を築いた。67年『追いつめる』で直木賞受賞
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感想・レビュー

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千本通り

1
こんな女房に未練なんか持たずにすぐ別れちゃえばいいのにと思って読んでいたが、著者が70歳、すなわちこの本の単行本が出た4年後には亡くなっていることを知り、この別れる、別れないのやりとりが心身に相当負担になっていたんだなと感じた。別れづらくした原因として心身の衰えがもう始まっていて、ちょっと動くのもおっくうで女房に何でもさせていたというのがある。そのためますます体は衰えて女房頼りの生活になっていた。ちなみに最初の妻小泉喜美子も事故で51歳で亡くなっていて短命だった。2023/06/13

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