内容説明
ホラー・アンソロジーの魔王がタロットの図案をもとに編み上げるシリーズ、第3弾。今回のカードはアルカナ・ナンバー12、「吊された男」。めまいがするほどの勢いで、次から次へと吊され、縛られ、くくられていく、首、首、首。あるものはほとばしる怨念とともにじわじわと、あるものは恍惚の笑みをうかべつつやすらかに…。良識や正義感までも、逆さ吊りに考察する史上例をみない「首吊り専門アンソロジー」、ついに悪夢の降臨。
著者等紹介
井上雅彦[イノウエマサヒコ]
1960年生まれ。星新一氏に認められデビューして以来、独自の怪奇幻想短篇世界を続続と発表。アンソロジストとしても活躍し、自ら企画監修した『異形コレクション』の功績で98年度日本SF大賞特別賞を受賞
伊藤潤二[イトウジュンジ]
1963年、岐阜県出身。87年、この世ならぬ妖女を描いた本格ホラー作品「富江」が、第一回楳図賞に入選し、デビュー。以後、「ハロウィン」誌、「ネムキ」誌に発表した数々の短篇ホラーマンガは、異形の圧倒的な描写力と、オリジナリティ溢れる奇想のアイディアに満ち、多くのホラーファンを掴む
内田百〓[ウチダヒャッケン]
1889年‐1971年。岡山市生まれ。在学時代に、入院中の夏目漱石を訪ねて門下となり、18年間のドイツ語教師の傍ら、21年より創作を開始。最初の著書『冥途』として纏められた掌篇作品群以来、師・漱石の「夢十夜」の系譜を継ぐかのように、夢幻世界の奇怪な作品を紡ぎ続けた
岡本綺堂[オカモトキドウ]
1872年‐1939年。東京、高輪生まれ。劇作家、小説家、劇評家として活躍
かんべむさし[カンベムサシ]
1948年、兵庫県出身。広告代理店勤務を経て、作家活動に入る。デビュー作はSFマガジン誌に発表した「決戦・日本シリーズ」。1986年には、『笑い宇宙の旅芸人』(徳間書店)で、第七回日本SF大賞を受賞。幻想、ユーモア、怪奇、ギャグ、諷刺、ナンセンス、言語実験、そしてSFとあらゆる要素を駆使して創られる奇妙な世界には定評がある
ビアス,アンブロース[ビアス,アンブロース]
1842年-1914年?。南北戦争の北軍兵士、ジャーナリストを経て、作家となる。短編「あいつ」など、怪奇小説として高く評価されている。シニカルな人間探求が込められた『悪魔の辞典』が有名
式貴士[シキタカシ]
1933年-1991年。東京生まれ。式貴士名義では「エロ・グロ・ナンセンスに満ちた」博覧強記のSF短編、間羊太郎の名義でミステリ研究、蘭光生名義のバイオレンスポルノ、小早川博名義でのスカトロジー研究と活躍をした異形の作家
都筑道夫[ツズキミチオ]
1929年、東京生まれ。ミステリ、SF、怪奇小説の分野に多大なる貢献をした編集者時代を経て、専業作家に
エーヴェルス,ハンス・ハインツ[エーヴェルス,ハンスハインツ]
1872年-1941年。ドイツを代表する怪奇幻想作家のひとり。長編に、妖花の伝承をモチーフにした妖女もの『アルラウネ』や、分身テーマの大作『プラーグの大学生』。短編に「死んだユダヤ人」「みいら」「スターニスラウ・ダスプの遺言」などがある
寺山修司[テラヤマシュウジ]
1935年-1983年。青森県生まれ。67年に演劇実験室「天井桟敷」を設立。第一回公演『青森県のせむし男』以後、演劇・映画・詩・評論に、意欲的に活躍した
ひかわ玲子[ヒカワレイコ]
東京、新宿生まれ。翻訳家を経て1988年より、「ドラゴンマガジン」誌上に、「バセット英雄伝エルヴァーズ」を発表し小説家デビュー。以来ファンタジーを中心に創作活動に入る
戸川昌子[トガワマサコ]
東京生まれ。OL生活の傍らアテネ・フランセに学び、シャンソン歌手となる。62年、処女作『大いなる幻影』が第8回江戸川乱歩賞を受賞。ミステリ分野で活躍
横溝正史[ヨコミゾセイシ]
1902年-1981年。神戸市生まれ。21年、「新青年」に短編「恐ろしき四月馬鹿」を発表。26年に博文館に入社し、「新青年」などの編集長を経て専業作家に。『本陣殺人事件』で探偵作家クラブ賞を受賞
サーリング,ロッド[サーリング,ロッド]
1924年-1975年。ニューヨーク州シラキュース生まれ。若くして、ラジオ、テレビ界で活躍。59年より、自ら企画、脚本、ホストを務めたテレビシリーズ『THE TWILIGHT ZONE』で短編のSF・幻想ドラマの普及に成功し、エミー賞を受賞
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感想・レビュー
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