内容説明
人は時として途轍も無く残酷になれる。それは、どんな時代でも変わらない。血を求め、肉を刻み、魂を欲しがった“惨殺者”たち。大量虐殺、猟奇殺人、人肉嗜食など欲望のおもむくままに残忍な行為を犯す。神をも恐れぬ所業に、我々はただ戦慄を感じるだけだ。古くは皇帝ネロから記憶に新しいジェフリー・ダーマーなど、人々を震撼させた“惨殺者”たちの凶行のすべてを伝える。
目次
1 血に飢えた権力者たち(カリギュラ;ネロ ほか)
2 権力を握った女たちの暴虐(呂太后;西太后 ほか)
3 倒錯殺人を犯した男たち(ジェフリー・ダーマー;ジョン・ゲイシー ほか)
4 人生の歯車が狂った殺人者(ハリー・ホワイトクリフ;サリー・ポタートン ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
29
再読。血に飢えた権力者や血に魅入られた殺人鬼など、様々な惨殺者たちの生涯を纏めたノンフィクション。彼らが繰り広げた残虐な行為とそこまでの過程を書き連ねており、内面を推察するような部分は少ない。ストーリー性も特に無いため、楽しむよりも知識を得るための本と捉えている。歴史上の有名な人物より、最近の猟奇殺人鬼の話の方が好き。どうしてこんなにもワクワクさせてくれるのだろう。ジェフリー・ダーマーやジョン・ゲイシーのお馴染み組も勿論だが、予言者と崇められて母姉妹を殺害したフランク・アレクサンダーが特に気になった。2018/03/03
シン
11
このシリーズ好き。2007/10/14
井戸端アンジェリか
10
もう美しいとかヒトラーとか置いとくわ。拷問の本の登場人物の補足的でまあまあ読み物として楽しめた。ダーマーがレクター博士を意識していた?嘘ん、殺り方が全然美しくないじゃない。 実在した人殺しが御趣味な方たちをサラっと紹介したお話でした。2015/02/09
あすみ
3
読み終えてタイトルの意味を考える。美しい...辛うじて当てはまるのは権力を握った女たちかもしれないけど、それ以外は美しいかどうか。ヒトラー、ダーマー、ゲイシー...それ以外の殺戮者も基本身勝手な欲望に突き動かされた犯行だし...正直美しくはない。人生の歯車が狂った殺人者たちの話は初めて知った。殺人や殺人者を美化している訳ではないけど、この本に出てくる人たちを美しき惨殺者と表現するのはちょっと違う気がする2024/10/12
猫耳ありす
2
中盤で┌(┌^o^)┐殺人が載っててつい盛り上がっちゃいました(ゝω・)テヘペロ世界にはこんなにグロイ殺し方があるんですね…と改めて理解を深めました。こういうのは学校では教えてくれないんでねq( ゚д゚)pブーブーブー2013/07/24
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- 和書
- 老いの楽しみ ちくま文庫