内容説明
狂気、殺人、拷問、毒薬、悪魔、サディスト…きれいなお城には、恐怖がいっぱい。みずからの欲望と快楽のはてに、血塗られた歴史を作り上げた十人の悪女・怪人の姿を、浮き彫りにする。600人の娘を殺した伯爵夫人エリザベート・バートリ、倒錯の愛に生きたサド侯爵、美少年を誘拐し、肉体をむさぼり、あげくのはてに惨殺した同性愛者ジル・ド・レなどが登場する。
目次
血に湯浴みする伯爵夫人―エリザベート・バートリ
倒錯の愛に生きた不遇の作家―サド侯爵
父を惨殺した美少女―ベアトリーチェ・チェンチ
美少年を愛した青髯男爵―ジル・ド・レ
残虐な串刺し公―ドラキュラ
悪魔に魂を売った男―グランディエ神父
社会への反抗を貫いた男―泥棒詩人ラスネール
バーデン・バーデンの白い貴婦人―オラミュンデ伯爵夫人
ロシアを騒がせた怪僧―ラスプーチン
残酷なコキュの復讐―フィリッポ伯