内容説明
「これは棒の手紙です。この手紙をあなたのところで止めると必ず棒が訪れます。二日以内に同じ文面の手紙を…」水原千絵は妹から奇妙な「不幸の手紙」を受け取った。それが恐怖の始まりだった。千絵は同じ文面の手紙を妹と別の四人に送ったが、手紙を止めた者が棒で撲殺されてしまう。そしてまた彼女のもとに同じ文面の手紙が届く。過去の「不幸」が形を変えて増殖し、繰り返し恐怖を運んでくる。戦慄の連鎖は果たして止められるのか。
著者等紹介
折原一[オリハライチ]
1951年埼玉県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、旅行誌編集を経て、88年、密室短編集『五つの棺』でデビュー。95年、『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
78
「棒の手紙」で再刊行済み。「不幸の手紙」この手紙を5人に出さなくては不幸が訪れるってやつ。昔ありましたね、郵便局の回し者かと思いながら捨てられず出してしまってたやつ。いろいろこねくり回してるところは折原さんらしいのだが、いかんせんストーリーが複雑でちょっと面倒臭くなる、主体がコロコロ変わりすぎる。考えながら読んでいたらせっかくのコワさが半減してしまったのは勿体ない。私の単細胞では面白い!とは言えない作品だったかも。あまり厳しいレビューを書かないのだが、折原さんの面白さを知っているだけに今回はお許しを…。2020/03/26
ちーたん
77
★★★☆☆【読友さんとの旅】手紙が死を招く折原ホラー。レビュー書いてて思い出しましたが、二日前、差出人不明の手紙が私に届いてました!何何『これは棒の手紙です。この手紙をあなたのところで止めると必ず棒が訪れます。二日以内に同じ文面の手紙を五人に出してください』😵誰だこんなの送ってきたの💢でも棒って笑。そういや、変な電話もかかってきたな〜🙄「…手紙出したか?」もうすぐ午前0時。ビュン🌫️後ろからそんな音が聞こ…ギャー◆このレビューを読まれたあなたは事の重大さにお気づきだろうか?😎期限は…😱(了)2020/02/23
ごみごみ
65
不幸の手紙。昔あったな~。同じ文面の手紙を何人かに出さないと、不幸が訪れるってやつ。そんなのいたずらだって分かってたけど気味が悪かった。いや、私は出さなかったよ、誰にも。え?「棒の手紙」?なにそれ。5人に出さないと「棒」が訪れるの?・・からの「梓の手紙」?ふざけてるの?事件や事故に巻き込まれた人たちは偶然か、それとも・・手紙と棒がビュンビュン入り乱れてなんとも言えない読後感。う~ん、一言で表すと不可解!2020/11/27
Satomi
64
折原一さんらしいぐちゃぐちゃで複雑でしつこいまでのチェーンレターの行く末は…!?!?「これは棒の手紙です。この手紙をあなたのところで止めると、必ず棒が訪れます。二日以内に同じ文面の手紙をごにんに出して下さい。」不幸の手紙のねじれた進化系。横書きにされた「不幸」が書き写され、コピーされていくうちに「棒」に変化してしまう…。ホントに棒で襲われ死者まで出る!?!?そして「棒」はさらなる変化をとげついには…!?!?ホラーといえばホラーだが…実にくだらない…笑!!!!2016/02/27
ダイ@2019.11.2~一時休止
56
別名義でホラーを出版したけど売れなくて?折原名義に戻した文庫版。ミステリーとホラーの中間って感じ。2014/01/09