角川文庫
遭難者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 2冊/高さ 16cm
  • 商品コード 9784041919040
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

白馬岳から唐松岳へ縦走中、不帰ノ嶮で行方不明になった青年、笹村雪彦。彼の山への情熱を讃えるため、追悼集を作ることになった。企画を持ちかけられた母親は、息子の死因を探るうちに、大きな疑惑と抱く……。

内容説明

北アルプスの白馬岳から唐松岳に縦走中、不帰ノ嶮という難所で滑落死した青年・笹村雪彦。彼の山への情熱をたたえるため、彼の誕生から死までを追悼集にまとめることになった。企画を持ちかけられた母親は、息子の死因を探るうちに、本当に息子は事故死なのだろうか、と疑惑を抱き始める…。登山記録、山岳資料、死体検案書などが収められた追悼集に秘められた謎、謎、謎…。2冊組箱入りで、待望の文庫化。奇書!2冊組箱入りの追悼集に隠された死者からのメッセージ。この本は追悼集(本編)と別冊の二つで構成されています。

目次

不帰に消える―笹村雪彦追悼集
不帰ノ嶮、再び

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

63
~者その5。遭難事故の追悼文集とその解決編の2冊組。ミステリーとしてはイマイチな感じだが追悼文集の部分はよかった。2013/12/29

ばりぼー

47
北アルプスで遭難した息子の追悼集という形をとった、凝った製本の◯◯者シリーズ作品。小学生の頃の作文や遭難事故報告書、死亡届、母親の手記、葬儀の弔辞などの様々な文章が載せられた本編はリアリティ十分で緊迫感があり、どこに罠が仕掛けられているのかと期待が大きく膨らみましたが…どんでん返しと言えば聞こえはいいけど、いくら何でも安直すぎる展開でがっくり。「追悼集」に死者からのメッセージは何も隠されていません(笑)。解決編にあたる別冊まで追悼集という体裁をとるのは、構成が破綻しているといってもいいくらい不自然です。2014/10/13

GaGa

45
それなりに面白かったけれども、この作者の他作品と同様、大枠でのトリックの作り方に終始していて、結論は帳尻合わせになってしまうことが残念な気がする。ここまでテイストを作ったのなら、過去にない独自感を作り出してほしいと思うのだが、さすがにそれは無理だと思う。まあ、そこそこ判じ物としては楽しめたからそれで良しとすべきだろうか。2012/04/15

coco夏ko10角

26
文庫だのに箱入り2冊組というこだわりようがすごい。ミステリーはイマイチだったけど…。2015/04/29

ペトロトキシン

8
読み終わって最初にしたことは笹村雪彦の検索。~者シリーズは実話を元にした作品が多いから、今回も実際に何処かであった実話を元にしてるのかなぁと思ったり思わなかったり…。トリックは微妙というか、トリックと言えるトリックがあったのかどうかも微妙な所である。追悼集部分で、追悼集の筈なのに遭難したのは笹村君が無理を押し通したからなんですよ的な書き方をされてるのが変な気がします。2015/10/20

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