内容説明
大川端に若い女の死体が揚がった。清洲屋とも交流がある商家の娘だった。想十郎は、身投げではなく殺されたのではないかと疑う。少し前、武家の娘も「稲妻返し」という剣を操る賊に襲われ、行方不明となっていた。娘たちの誘拐事件の裏に幕閣内部の策謀があると睨んだ幕府目付から、探索の協力を求められた想十郎は、失脚した父・水野忠邦が会いたがっていると聞かされる。そして新たな誘拐が…。シリーズ第7弾、書き下ろし。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。90年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。近年は時代小説、剣豪小説の分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
39
娘たちが誘拐されるという事件が続きます。裏があるのでしょうね。痛快でした。2023/03/01
雅
2
いつもの展開かと思いきや助っ人が‼️意外でした。このシリーズは完結なのかな?2018/01/19
だいしょう@SR推進委員会
2
半年ほどかけてちびりちびりと読んできましたが、とうとう最終巻となりました。無駄にクールな主人公が、いつの間にか仲間ができ、乞われるままに小町娘の誘拐殺人事件に関わっていきます。かつての権力者の隠し子である彼。権力の座から落ちた父親に再会を望まれますが、それに応えることもなく、自分の道を探し始めました。それが剣の道なのか、それとも人としての成長への道なのか、作者の意図は、結局わからないまま結末を迎えます。中途半端な印象を感じますが、これが鳥羽亮なのだという作者独特の世界観はあります。2012/01/13
Giyaman Teialuji
1
ますます快調だなあ(^o^);2022/09/13
パーやん
1
老いた父水野忠邦から会いたいと望まれるが、自分に父はないと旅に出る想十郎。なんだか中途半端な展開。これでシリーズはお終いなの?2017/08/09