内容説明
江戸・本湊町の料亭に用心棒として住み込む流想十郎は、花見の帰り、品川宿近くで武士団に襲われた小藩の姫君一行を助ける。気が進ままない中、姫の護衛を引き受けた想十郎は、熾烈な抗争に巻き込まれる…。権力者・水野忠邦を父に持ちながら、その愛情を知らず、また剣術の師との密通の末に、ともに上意討ちで果てた母への情も捨てた孤高の剣士は、無敵の蝴蝶剣を誰がために振るうのか?書き下ろし時代小説、新シリーズ始動。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。90年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。近年は時代小説、剣豪小説の分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひかつば@呑ん読会堪能中
7
訳ありの浪人、流想十郎が街道で襲われた小藩の姫を助け、その後も姫を守るという話。机龍之介から連なる1文字+3文字の名前どおりニヒルな主人公は優しさも持ち合わせており、仲間も含めて皆なかなか魅力的。姫をめぐるありがちな話だがテンポよく進むのであっという間に読了。どうやらシリーズ第1巻らしいが、今後が楽しみ。2013/07/31
タカシ
2
流想十朗シリーズ1作目。正統派のヒーローという感じ。2作目以降期待。2013/05/11
だいしょう@SR推進委員会
2
正統派剣客時代小説というところでしょうか。強いっ、とにかく主人公は強いです。出生の陰をひきずる彼に、少女たちはメロメロ…いや、きれいなお兄さんまで虜です。どうも完結しているらしいので、この無駄にクールな彼の行く末をちょっと覗いてみたくなりました。2011/08/05
Giyaman Teialuji
1
久々に時代小説一気読み。主人公はクールな二十代のヒーローで、面白かったな。ふぉーっふぉっふぉっふぉ(^o^;)2022/09/09
ジョルジョ
1
初めてこの作者の本を読みました、市井の人情物でなかったけど、それなりに楽しめた。2018/04/06