出版社内容情報
恋愛、不倫、嫉妬、ドメスティック・バイオレンス、ストーカー――。「好き」「愛してる」相手の気持ちが重すぎたことはありませんか? 愛情の濃さが恐怖心を呼び覚ます、10編を厳選した恐怖小説集.
内容説明
萌子は、かつて夫だった男と待ち合わせをしていた。折り入って相談があるというのだ。萌子の親友と不倫関係になり、やがて彼女を捨てて親友と結婚した男は、弱りはてた様子で、一度妻と会ってくれないかと持ちかける。仕方なく家を訪れた萌子が目の当たりにした、元・親友の変貌とは―(「尽くす女」)。誰の胸の内にもあるごく普通の感情が、やがて誰かを奈落へ突き落とす。心理描写の名手が日常に潜む闇に迫る、傑作短編集。
著者等紹介
新津きよみ[ニイツキヨミ]
1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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