出版社内容情報
有栖川 有栖[アリスガワ アリス]
著・文・その他
大路 浩実[オオジ ヒロミ]
著・文・その他
内容説明
犯人当てゲーム“トロピカル・ミステリー・ナイト”に参加するため、南の島のリゾートホテルを訪れた臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖。ハイビスカスに彩られたロビー。人魚姫のようにさざめく女たち。抜けるように青い空と青い海。バカンス気分で、のんびり過ごしていた二人だったが、訳ありげな夫婦に出会って…(「ホテル・ラフレシア」)。廃業した民宿、冬の温泉旅館、都心の瀟洒な名門ホテル―。様々な“宿”で起こる難事件に火村&有栖川コンビが挑む。傑作ミステリ作品集。
著者等紹介
有栖川有栖[アリスガワアリス]
1959年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒。89年『月光ゲーム』で作家デビュー。書店勤務を続けながら創作活動を行う。94年作家専業となる。2000年本格ミステリ作家クラブの設立に参加。03年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞。現在、本格ミステリ作家クラブ会長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
🐾Yoko Omoto🐾
164
作家アリスシリーズお宿編(笑)「宿」という非日常な場所で起こる事件と、超現実とも言える「さもありなん」な結末とのコントラストが効いた短編集。一番印象に残ったのはやはり「ホテル・ラフレシア」。イーグルスの名曲ホテル・カリフォルニアの「チェックアウトはいつでもできるが二度と離れることはできない」という最後の一節は「負に冒された人間がそこから抜け出すことは容易ではない」という意味に受け取れるとした解釈もあり暗喩的である。「201号室の災厄」の裏の裏を掻かれたような結末は新鮮。シャングリラの行く末が気になる(笑)2014/05/22
nobby
155
作家アリス10作目は〈宿〉がテーマの短編集。もう廃業したまさに『暗い宿』にリゾートホテル、怪しい客のいる旅館そして豪華ホテルにロックスター、全く違う4篇の舞台には正直どこにも泊まりたくない(笑)ミステリを楽しむより、慕情とか刹那の雰囲気を味わえるが、それでもラストにはそれぞれ衝撃がちゃんと用意されて、気付いてみればバラ撒かれた伏線もズラリ!その中ではアリスの推理も冴え渡る「ホテル・ラフレシア」での謎解きイベントにニヤリ♬そして「それはこっちの台詞だ」火村の怒号いや吐息で終わる「201号室の災厄」も印象的。2021/05/12
ダイ@2019.11.2~一時休止
134
作家アリスその10。宿をテーマにした短編集。ホテル・ラフレシアがイイ。この話を見るとミステリーナイトに行きたくなってしまう。2013/10/17
純
121
「201号室の災厄」ドラマの一作目に出てきた話はどこから持ってきたものなのだろうかと思ってたら、この話だったんですね!!原作はドラマと結末が違った。でも、面白かった♪2016/03/04
ブランドのアーメン
118
ドラマ2話でも使われた「異形の客」を含む4編の短編集。普通の解決ではないそうくるかという解決で括られていため、他と違う味わい深さがあり、楽しめた。それにしてもまだよく主人公2人の性格がよくわからん。2016/02/08
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