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角川文庫
天保悪党伝 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041905036
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

平和が続き、爛熟極まる江戸の天保年間、闇に生き、悪に駆ける者たちがいた。博奕好きの御家人・片岡直次郎(直侍)、辻斬りの剣客・金子市之丞、抜け荷の常習商人・森田屋清蔵、元料理人の丑松、直侍の恋人で吉原の花魁・三千歳、ゆすりの名人で御城坊主の河内山宗俊。6人が挑む悪事は絡み合い、最後の相手はなんと御三家の水戸藩。悪党ゆえの悲哀をあますところなく描いた連作時代長編の傑作。文字が大きく読みやすい新装版。

著者等紹介

藤沢周平[フジサワシュウヘイ]
1927年(昭和2年)、山形県生まれ。山形師範学校卒。71年「溟い海」でオール讀物新人賞、73年「暗殺の年輪」で第69回直木賞を受賞し、時代小説作家として活躍。86年『白き瓶』で吉川英治文学賞、89年(平成元年)菊池寛賞を受賞。97年1月、69歳で永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

117
 私事の引っ越し荷造りに重なり、細切れ読書で間延びしてしまったのが心残り。さて物語は、吉原の花魁・三千歳を芯に据えて、想いを寄せる6人の男たちの連作は実に面白い。三千歳が、男がのめり込むほどのいい女。ぜひ会ってみたい女だ。どいつもこいつも腹に一物あるのに憎めない男たち、中には必死の思いで金を工面しての吉原・三千歳詣でが、なんとも涙ぐましくて可笑しい。練りに練った台詞の妙、引き込まれる情景・情況描写は、藤沢小説ならではの読み心地だ。一段落したら、もう一度ゆっくり味わいたい秀作です。2017/09/05

優希

43
闇に生き、悪に駆ける悪党たちの物語です。藤沢文学に見られる、善と悪の狭間に堕ちた「哀しみの悪」ではなく、完全にエンターテイメントとしての悪が描かれているような気がします。6人の悪党たちが挑む悪事が絡み合い、最後は水戸藩主と対決する様は手に汗握ります。悪党でありながら更なる悪を倒すので爽快感は抜群でした。それでもやはり悪党ならではの悲哀を感じさせる部分もあります。それでも藤沢文学としては異端の作品と言ってもいいでしょうね。面白かったです。2014/09/25

大阪魂

34
藤沢さんのお話にしたら人情味が薄くてなんかちゃうなあっておもてたらこれって講談「天保六花撰」がベースやったんやねー…御家人の直侍こと片岡直次郎、怪盗&悪徳商人の森田屋清蔵、辻斬り&剣の達人の金子市之丞、博徒&料理人・くらやみの丑松、みんなのアイドル?花魁・三千歳、そして河内山宗俊の6人が主人公の連作短編集!悪党ゆーだけ博打でお金をすり、ゆすりたかり、辻斬りを繰り返す日々…悪党ゆーても人情はあるんやけどでもまあ共感できひんかったなあ…でもほんまに悪いのは藩って組織にあぐらかいて民をいたぶるお偉いさんたち…2026/03/20

ぶんぶん

24
【図書館】「天保六歌撰」を基にした作品。 当然、主人公たちの名前は知っているが、何をしたのか詳しい筋道は知らない。 河内山宗俊くらいは知っているものの後は・・・一人一人の悪の路を淡々と描き、小気味の良い悪党面を見せると言うかその反面辛さが光る。 悪というより庶民の裏側を垣間見る感じ、好きで悪をやってるんじゃない、生きる手立てだ。 悪が最後にどうなるか、死刑、逮捕、最後は優しい、生き延びる一縷の望みが・・・後はどうなるか余韻を持たせているのが良い。 藤沢文学の流れですね。 さて、「蝉しぐれ」に移るか。2021/12/21

taku

17
【海坂藩城下町「寒梅忌」イベント】下敷きになっている講談、歌舞伎の天保六花撰をよく知らないが、どこか愛しおしさを感じさせる小悪党や、そいつらと繋がる花魁にしっとりした存在感を持たせる筆が藤沢。それぞれが絡んでいく連作短編は、進むほど面白くなってくる。案外あっさりした読み味で、もう一編ぐらい書くつもりだったように思える締めかたは若干消化不良。しかしそこは藤沢。人情と愛情と哀愁の周平カラーにしっかり染めてくれるのである。2019/01/25

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