内容説明
女子高生の紀子・栄江・真由美は、幼い頃からの親友同士。三人は家庭の事情で離ればなれになってしまったが、何か困ったことが起こったら、必ず助け合おうと約束していた。そんなある日、紀子のもとにテディベアの絵ハガキが届いた。この絵ハガキは三人の約束の合図。誰かが窮地に陥っているのだ!紀子は友を助けるために、自ら危険の中に飛び込んでいく―。少女の成長を爽やかに描く、長編青春ミステリー。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。1976年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
107
紀子、栄江、真由美の3人組。 中学時代の同級生が,17歳になって,助け合う。 いくつかの殺人事件が起き,報復も。 いくつかの誘拐事件が起き,仕返しも。 紀子の活躍が凄まじい。 殺人を妨げ,多くの人を救う。 次々に現れる敵のうち,何人かは感化されていく。 最後は一緒に戦った「牧野」との将来の約束でもあると幸せ終わりだったかもしれない。2011/05/18
海猫
59
地味でシンプルなタイトルなので内容はしっとり系?と思いきや、全然違った。女子高生の深沢紀子が旧友を救うため危険に飛び込んでいくお話。やくざ的な組織が出てきて市長の汚職が絡み、けっこう派手な仕掛け。主要な登場人物が出てきたかと思うと呆気なく殺されたり、人の命が軽い。展開は正直行き当たりばったりではあるが奔放、主役の紀子が思い悩まず無鉄砲に行動するので殺伐とせず、楽しく読める。またやくざの大男・牧野が相棒的な存在になっていくのも、赤川次郎らしい趣向。オジサンと女の子のコンビってのは同著者の「探偵物語」を連想。2022/05/28
Theodore
4
タイトルと粗筋からして今度こそ「女子高生3人の胸熱友情冒険ストーリー!?」と期待して読んだが、答えは否…。一緒に現場に駆けつけた方の友人とはすぐ引き離されるし、助けを求めてきた友人とはなかなか会えないしでなんか微妙…。とはいえ友情やら百合やらを求めずにサスペンスとして読めば普通に面白い。母娘のクソデカ感情もあるし。それでも百合信者としては女子だけの濃い友情ものが読みたい。2023/03/11
Akiki
4
気がつけば敵味方入り乱れて8人も死んでるけど、終わりよければすべてよし、自分を庇って2人も死んでいようと気にも留めずに日常の暮らしに戻っていく、しかも父親の浮気まで見て見ぬ振りでヘッチャラ!それが若さの素晴らしさ! という、いつもの赤川節炸裂 暇つぶしに読み捨てるにはお手軽な本 まあ、赤川氏の変に社会派ぶった極左的作品よりはずっといいか?2012/04/05
さなみ
4
現実的に現実離れしたすごく楽しい話です