内容説明
なぜか住人は独身女性ばかりというオンボロアパート、通称「縁切り荘」の住人、呉早智子が婚約した!しかしほどなくして当の相手が転落死してしまう。事件解決に乗り出した亜由美にも、恋人の谷山をめぐって思いがけず手強いライバルが現れて…!?一筋縄ではいかない女の心理を鋭く軽やかに描きだす表題作ほか、一億円の当たりくじをめぐってさまざまな人間の思惑が入り乱れる「花嫁と女神の微笑」を併録。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール読物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
79
「花嫁と女神の微笑」では,大学の先生と若い女性の2つの組合わせの話が展開し,若い女性の元彼との宝くじにまつわる話がからみつく。 「縁切り荘の花嫁」は,未婚の女性が住む縁切り荘から結婚する女性が出る話で,関係者が複雑にからんでいて,よくわからない。 それでも,赤川次郎作品は進んで行く。2011/05/03
白雪ちょこ
17
今回も、短編2本が含まれていた。 表題にもなっている「縁切り荘の」花嫁は、女の嫉妬や憎しみが色濃く描かれており、主人公の女性が本当にかわいそうだった。 気の強い亜由美と、久しぶりに登場した恋人の谷山先生(笑) 相変わらず塚川家はユーモア溢れめちゃくちゃだが、そこがなんとも面白い。 テンポ間もよく、今回もスイスイ読むことができた。 ドンファンは、相変わらず可愛い。2023/09/21
みぃすけ
7
昔花嫁シリーズ好きだったな~と懐かしくなり再読。気の強い亜由美と、それに振り回される年上彼氏の谷山さん。これぞ赤川さんの王道って感じで久々に楽しめた。2022/12/23
Masako Karasawa
5
だいたい短編が2本入ってるとこも好き(^○^)
鈴と空
5
ミステリ的にはわりとありがちな展開な感じで少々盛り上がりには欠けるかも。キャラクターを楽しむというのはアリ。ドンファンとか。あの人が途中でキャラクターが変わっちゃったように感じるのは、それが“結婚”の絡んだ故の複雑な心境ってことなんだろうか。2008/10/08