内容説明
「自分の家の中に階段がある!」中学生の初は、嬉しくてたまらなかった。中古だって構わない、引っ越したばかりの一軒家には自分一人の部屋があるんだから!!でも、この家には誰か家族とは別の人がいるみたいだった。夜ごと聞こえる、かすかなピアノの音。姉の紘子が鏡の奥に見た、少女の姿。あれは一体、誰?引っ越しを機に、事件に巻き込まれてゆく一家を描いた、ファンタジック・サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yu。
21
‥この家には何かある。。希望に胸を膨らませ、改装を施した中古住宅に越してきた家族の身に起こるサッドホラー。。怖さよりも哀しさに尽きる一冊ね。2024/04/20
まぁいっか
20
4,5年ぶりの再読。引っ越したばかりの中古の一軒家の屋根裏に少女がいる・・・。家族が不幸になるのを食い止めるために少女は過去の事件と同じように斧を持ち出す・・・。特に中身が濃い内容ではないのでさらっと読めます。なんと,この本が出版されたのが12年ほど前なので,作中では家の電話が大活躍します。時代のながれを感じてしまいました。それにしても一家4人そろって同時に色恋沙汰に巻き込まれるなんて,なんと仲の良い家族なんだろう。2012/05/14
鍵ちゃん
12
「自分の家の中に階段があるよ!亅中学生の初は、嬉しくてたまらなかった。中古だって構わない、引っ越したばかりの一軒家には自分一人の部屋があるんだから!でも、この家には誰か家族とは別の人がいるみたいだった。夜ごと聞こえる、かすかなピアノの音。姉の紘子が鏡の奥に見た、少女の姿。あれは一体、誰?引っ越しを機に、事件に巻き込まれてゆく一家を描いたファンタジーサスペンション。2020/12/14
エリ
4
欲望渦巻く物語だったんじゃないかと。人間の持つ優しさ、醜さ、いやらしさを同時に味わったと思う。皆がそういうわけじゃないけど、大人は(いろいろな意味で)汚い生き物ですね(笑)2012/01/05
ほの
3
ある家族とその家に住む少女の幽霊の話。 内容的にダークで、私が好きな種類だった! 家族を救おうと無茶をしてしまう所もあったが、 純粋で心に深い傷を負った女の子だった。 赤川次郎さんは初めてだったが、 また読んでみたい!と思った2019/05/05