内容説明
「恋に落ちるのに、大して時間は必要ないんだな…」大学生の久保山良二は、キャンパスで知り合った魅力的なガールフレンド・若林知香に夢中である。ところが良二は、知香が夜中に限っていつも家を留守にしていることに気付く。不審に思った良二は、ある夜、知香を尾行してみることに。そこで良二は、知香の父親が伝説的な大泥棒であること、そして父親の死後、知香がその跡を継いで泥棒グループの親分をつとめていることを知ってしまった!昼は女子大生、夜は大泥棒―破天荒なキャラクターたちが大活躍する、傑作学園ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
111
泥棒の二代目若林知香、同級生の久保山良二と大学に泊まり込む。深夜営業というか、深夜宿泊というか。学部長戦、建替えなど大学ならではの事件。泥棒の親玉に惚れられるってどうよ。赤川次郎の願望が出ている。殺人事件が起こるが、暗くならないのは赤川次郎流。光文社文庫では、解説は権田萬治。2013/12/06
鍵ちゃん
11
「恋に落ちるのに、大して時間は必要ないんだ…亅大学生の久保山良二はキャンパスで知り合った魅力的なガールフレンド・若林知香に夢中である。ところが良二は知香が夜中に限っていつも家が留守に思った。ある夜、知香を尾行してみることに。そこで良二は知香の父親が伝説的な大泥棒であること。そして父親の死後、知香がその跡を継いで泥棒グループの親分を務めていることを知ってしまった!昼は女子大生、夜は大泥棒。破天荒なキャラクターたちが大活躍する傑作学園ミステリー。2021/01/10
R
5
大学の屋根裏での生活が良かった。楽しそう。あっという間に読み終わってしまうがそこがいい。2024/04/19
あ~ち
2
最初の想像と女のキャラが間逆で好きだった。だけど赤川次郎の描く『プチ闇の世界』は甘い。2010/07/11
ハル
1
大学生の久保山良二は、同じ授業を取る若林知香といい雰囲気に。しかし彼女は 何やら秘密があるようで、夜中家に居ないことが多い。彼女は実の所、泥棒の頭だったのだ。知香は良二と一緒にいるため、夜逃げ同然で家を飛び出す。彼らが家に選んだのは、大学の屋根裏だった。奇妙な潜伏生活中、彼らは謎の男女が「先生を殺そう」と話すのを聞きつける。/ なんとも明るくポップなラブコメミステリーだった。夜の大学に忍び込んで暮らすのは実に楽しそう。2024/11/18