内容説明
えっ!私が、フルマラソン!?いつのまにか大手新聞社主催のマラソン大会にエントリーされてしまった女子大生・亜由美。距離は四十二・一九五キロ。そう、四十二メートルじゃないのだ…。こうなったら女の意地。死ぬ気で走りはじめたマラソン会場で殺人事件が起こったから、さあ大変!!おまけに、トップ走者・市原ミキまで倒れて、大会は大混乱。果たして亜由美はゴールできるのか?そして、殺人事件の裏に潜む陰謀とは?大好評、花嫁シリーズ第十弾。表題作のほか「花嫁の卒業論文」を併載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
74
主人公 亜由美はすごいとは想っていたが、マラソンに初出場で完走というのはすごい。赤川次郎らしく、マラソンの辛さの描写はほとんどない。足がつったとか、呼吸が苦しいとか、のどがかわいたとか、深刻な描写がない。 マラソン完走のすごさは、まわりの冷ややかな、完走できるはずがないというような、発言で補っている。赤川次郎の手法が冴える作品です。 花嫁の卒業論文は、卒業論文を書きにでかける女子大生の護衛についた亜由美。はたして卒業論文は書き上がるのか。2011/08/15
RED FOX
16
「私はいやしくもお前の父だぞ。当然『娘は父に似ず馬鹿だった』と彫るのだ」ダックスフンド可愛い。遠い昔何冊か読んだシリーズの第十弾。警察も呆れる無鉄砲な女子大生が面白い。2023/12/20
白雪ちょこ
13
短編集全2話となっている。 1話ではわあゆみはもちろんドン・ファンも大活躍。 主に男女のいざこざや恋愛について描かれており、題名通りになっている「ゴールした花嫁」に至っては、あゆみがまさかのマラソン大会に出場することに。 しかし、家族共々、友人の聡子と恋人の谷山でさえも、あまり期待されていないところが少々軽薄で酷いなと思ってしまったが、そこも笑えるとこの一つ。 最終的にあゆみはただ走っているだけだったので、活躍は見られず。 犯人の動機や行動に至っても、サクッと終わってしまうので、そこも読みどころかも。2022/11/05
Masako Karasawa
4
花嫁シリーズも面白ぃ~(。-艸-。)赤川次郎のシリーズゎなんでこんなに面白ぃのか…(笑´・艸・)2012/11/24
ネコタ
4
なぜか主人公の周りで事件が起きる。他にも短編がもうひとつ収載。そちらのほうがおもしろかった。「花嫁の卒業論文」。主人公は同じ人です。2012/02/10
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