内容説明
久野原僚は、初老の美術収集家。―しかしそれは表向きの顔、実は彼はキャリア四十年のベテランの「宝石泥棒」なのだ。ある夜、久野原はダイヤモンド「月のしずく」を狙って、富豪の屋敷に忍び込んだ。ところが、「月のしずく」はすでに何者かによって盗まれた後だった!屋敷の使用人・江田邦也が疑われ、彼はそれを苦に自殺してしまう。後味の悪い結果になったこの出来事を忘れるため、久野原はヨーロッパに旅に出た。だが、旅先で江田邦也の恋人・美鈴と出会った彼は、更なる事件に巻き込まれていく…。角川文庫50周年特別書き下ろし作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
74
泥棒「黒猫」と ダイヤ「月のしずく」。 有給休暇とは,泥棒なのだから,ダイヤを盗もうとするはずなのだが, 盗もうとしない状況を表しているのだろうか。 登場人物の華やかさと,和子という秘書の方の万能さに驚きます。 1枚目は久野原僚。 2枚目は田中和子。 一番透明感があるのは和子だろう。 赤川次郎のあこがれがわかる。2011/04/12
海猫
54
エピソードが散漫でやたら場面が切り替わる上に、無駄に登場人物が多いのでとにかく把握しにくい。作品そのものに覇気がなく、魅力に乏しい。2017/07/31
さく
21
面白かった。赤川次郎さん、有名だけどあまり読んだことがないから、ちょこちょこ読んでいきたいな。2022/02/04
寒っ!!
4
相変わらずツッコミどころはあるけど赤川次郎だからということで納得は行く。赤川次郎は1日5冊くらいは余裕で読めるな。2017/02/11
トントンみん
3
久しぶりに赤川作品を読了。さくさく読める。2018/02/27