内容説明
夫が自宅で殺された。血まみれで居間に倒れていた夫は、最後にひとこと「ゆきこ」と言い残して息絶えた。平凡で、無口で、退屈だけれども「いい人」。それだけが取り柄だった夫が、何故殺されたのか。「ゆきこ」とはいったい誰なのか。夫の生前を探り始めた千草の前に、思いもかけない事実が次々とあらわれて…。夫婦の絆を切なく描く、長編ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鍵ちゃん
12
夫は自宅で殺された。血まみれで居間に倒れていた夫は、最後にひとこと「ゆきこ亅と言い残して息絶えた。平凡で無口で退屈だけども「いい人亅。それだけが取り柄だった夫が、何故殺されたのか?「ゆきこ亅とはいったい誰なのか?夫の生前を探り始めた千草の前におもいもかけない事実が次々とあらわれて…。夫婦の絆を切なく描く。2021/01/27
ろびん
5
主人公の性格故か、起こる出来事に対して読み心地は爽やかでした。2018/03/19
りんご
3
おっと、まさに「良人」と書きあらわすのがピッタリだった人。"いわば義兄弟"の仲良しぶりが微笑ましくて、もはや犯人追及パートはおまけくらいに思ってる。
りんご
3
装丁違い。千草の行動は後先考えていないように見えて好きじゃないのだけど、実際こんなものかな。たぶん仕事が出来る人だろうし、今後も知子と亜里ちゃん、落合とうまくやっていってくれるだろう。お似合いの夫婦だ。2017/11/27
獅兎
3
よく居る「良い人」である夫が殺された。登場人物が増える毎に明らかになっていく夫の色んな顔。それに対し、妻が戸惑い、翻弄されていく様子がとても分かりやすく描かれていました。一体誰が犯人だったのか、最後まで楽しめました。2011/09/24