内容説明
高校三年の冬。喧嘩ばかりの両親を思い、暗い気持ちで雨にうたれていた久美子。だが、彼女の〈孤独〉はその日が最後になった。見知らぬ男性が、優しく暖かく傘をさしかけてくれたのだ。彼への憧れと淡い恋心を支えに生きる久美子が、ある日、彼の家で見てしまったものは…。様々な喜びと哀しみを秘めた人間たちの、出逢いやすれ違いから生まれる愛と恋の輪舞。オムニバス・ラヴ・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みぃすけ
4
再読。余命幾ばくもない夫の愛人と妻の話、どの短編集に入っていたかずっと思い出せなかったけどこれに入ってたんだ!ということがわかって個人的にスッキリ。連作短篇集というほど話全体にまとまりはないけど、バラエティに富んでいて面白かったです。2020/05/21
CCC
4
一話、二話という分け方をするほど話の繋がり強くなかった気がする。分けて考えると上手くまとまっていた。文章は簡素だが、感傷的になれる話が多かった。ただ、話が切り替わるたびに気分が半分リセットされるような感じがあった。2013/12/30
Atsuko
1
全てのお話がそれぞれ繋がっていて良かった。特に最後の終わり方は良い意味で想定外で少し感動した。2021/06/08
καйυγα
0
再読予定。2010/11/01
chie
0
☆☆☆2011/01/31
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- 和書
- 流砂 〈第18号〉