内容説明
高校卒業後アメリカに留学したタカちゃん、鼻血症のRくん、自分の汗のにおいが好きなイケヤマちゃん、大学の入学式のとき隣りに坐ったナオコ、証券会社に勤める美女・ヒサコさん、それにマリコにリョウコにユージャに…。もう何年も前から(そして、きっとこれからも同じように)著者の周りで飽くことなくどうしようもないことをやり続け、いつでも、そしていつまでも良きネタ提供者でいてくれる友人たち。そんな「バカだけどゴキゲンな連中」をみなさんにも、紹介しよう。
目次
はじめての共同作業
バトルな一家
靴の持ち主の方
鼻血の悲劇
食うんだ
寝押し
かけがえのないもの〔ほか〕
1 ~ 1件/全1件
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
39
ちょうど20年前に書かれたエッセイだった。当時、鷺沢萠という作家に夢中になっていて、エッセイには笑わされ、小説には泣かされた記憶がある。久しぶりに手にとって…以前のように声を出して笑うことはないが、くすりとしたり、そういうのいいよねと相づちしながら読んだ。友人、身内、自分の面白話や失敗話などを披露しているのだが、愛されるべき人たちがここかしこにいる。そして…鷺沢萠自身も愛されるべき人だったんだろうなということがわかる。たくさんの人たちに愛し愛された。その記憶がここには詰まっているのかもしれない。2012/07/01
ひめか*
37
私の生まれた年に出版。鷺沢さんをとりまく面白いゴキゲンな仲間たち。鷺沢さん自身が面白い人だからなのか、面白い人には同じような人が集まるのか、彼女の周りも変な人ばかりだなと思う。それも見ていて愉快で笑っちゃう強者ばかり。コントかよと思うような、嘘のような本当の話。今、当時の彼女と歳の変わらない私だけど、こんなに愉快な人たちたくさんいないなと思う。羨ましい。鷺沢さん自身もこういう人たちと交流し共に笑い合ったことが、大切な思い出になっているのだろう。素敵な友達に囲まれていること、私も胸に留めて生きていきたいな。2016/02/08
roomy
9
面白い友人たちのおかげで楽しいエッセイになってます。本当にモデル料は払うべきだと思うな。食うんだ、「におえ」には笑ったわ。LEAVE!思わず頷いてしまった。怒りのパワーは英会話上達の近道です(経験済み)。最強なのはやはりタカなんでしょうけどね。笑 2012/11/01
がぁ
7
楽しい仲間がたくさんいていいなぁ。めめさんの魅力にそういう人たちが惹かれるんだろう。もっとたくさん著作を読みたかった作家のひとり。残された作品をまた読み返そう。2016/11/01
Stair512754
6
むっちゃ昔、何度も何度も読み直したお気に入りだった一冊 学生の頃だったような記憶があったが、今回読み直し奥付を確認したところ、文庫の初版が平成7年(1995年)!?てことはサラリーマン(東京)時代だったんだな 単行本の初版も平成4年(1992年) オレが社会人になった年齢だもんな 驚いた サラリーマンやっていた5年間は、それまで大好きだった読書がほとんど手に着かなかった暗黒の5年間 読書だけでなく、好きな音楽も映画も楽しめなかったようなイメージだったのだが、その頃にこの一冊と出会っていたんだな・・・2021/08/18