内容説明
学者の卵でリーダー格の都織子、自由な恋を謳歌する映画評論家の千映、婿養子を求めて見合いを重める真由美、結婚を目前にマリッジブルーの周子、平凡な自分の人生にいら立つ実奈代、旧家に嫁いだ2人の子持ちの薫。高校時代の仲間たちが数年ぶりに集まった。10代に得た友人は特別だ。その後別々の人生を歩んだとしても…。しかし久々の再会の喜びもつかの間、どこかで虚勢を張り、偽りを演じてしまう彼女たち。25歳の揺れ動く女心を、紅茶のイメージとともに繊細な筆致で綴った、香り豊かな小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふわぽん
2
高校時代の同級生6人が各章の主人公となり、他の5人と自分の人生を比べてる所が凄く女性的で女って怖いなぁ、でも可愛いなぁと感じる作品です。2011/01/11
美和
1
高校時代の仲間が集まる。自分の話を順番にしながら、そこには少しの嘘と嫉妬が混ざる。すごくわかる。集合が葉書から始まるところが時代だな。2024/03/10
バムケロ
0
◯友だちのはずなのに、ふたをあければ他人にはわからない不満や不信感をそれぞれが抱いていて、痛々しいというか哀れ。でもなんとなくわからなくもないこの感覚。薫くんの坊主話が一番面白かった。2013/10/20