出版社内容情報
永遠の命とはなにか。不死の〈火の鳥〉を軸に、人間の愛と生、死を、壮大なスケールで描く。天才手塚治虫が遺した不滅のライフワーク。各巻カラーイラストの表紙、巻頭に十六頁カラーを掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
106
手塚治虫が140キロの直球を読み手の胸元に投げ込んでくる2作品。生命、生きること、宇宙、愛といった大きなテーマが読み出したらやめられなくなる物語の中で語られていく。宇宙編は愛ゆえに異形の生物に変身してしまう美少女ナナが心に残る。生命編はクローン化した青居の逃避行が手に汗握る内容。幸薄い少女ジュネとの出会いによって、青居は救われたのだと信じたい。2015/02/26
kagetrasama-aoi（葵・橘）
32
「火の鳥」第九巻。『宇宙・生命編』夫が先日胆管系の病気(発熱)のため緊急入院。で、「火の鳥」の感想書くのが辛いです。一言だけ読んだことを記録するために書いて置くことに。宇宙編の牧村、自業自得と言ってしまえばそうなんでしょうけど、初読の時はひたすら怖かったです。生命編はクローンの話、そう言えばドリーと名付けられたクローン羊いましたよね、クローンの技術今はどんな風に扱われているのかしら？2025/06/11
田中
28
宇宙の恐怖、宇宙の孤独には耐えられない。そう感じさせるこのマンガは凄い。2014/08/19
ふじ
21
今回はSF二編。宇宙編と生命編。宇宙編はまず冒頭のコマ割りに驚き。なるほど、わかりやすい。生命編はクローンがなぁ…心が痛い。どちらも自業自得な物語なんだけど、読んでて辛くなるんだなぁ。濃密な火の鳥の世界も、ついにあと二編。2018/10/26
hamham
20
【辛口】宇宙・生命編。ちょ、ちょっと待てよ！火の鳥って一羽だけじゃないの！？っていうかただの異星人なの！？「私は地球の動く細胞」や「私は永遠の命」とかいうから、ビッグバンとともに生まれた宇宙意識みたいなもんだと思ってたのに、フレミル星人なの？なんだよ！宇宙意識だからこそ、火の鳥のきまぐれ輪廻転生や、降りかかる理不尽も神の御心のままにと納得しようと努めてきたのに、ただの！異星人が！なんの権限があって！地球に干渉しにきてんの！おととい来やがれ！私はこの巻をなかったことにしたい…火の鳥の神秘性がガタ落ちだよ…。2017/12/20
