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角川文庫
火の鳥 〈8〉 乱世編 下

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041851081
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

永遠の命とはなにか。不死の〈火の鳥〉を軸に、人間の愛と生、死を、壮大なスケールで描く。天才手塚治虫が遺した不滅のライフワーク。各巻カラーイラストの表紙、巻頭に十六頁カラーを掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

130
最近気づいたことだが、手塚治虫は女性を描くのがうまい。歴史の大きな流れに巻き込まれながらも、胸を張って凛と生き抜く女性たちは、読み手の心に強い印象を残すのだ。この物語の中では、強制的に平清盛の側妻にさせられたおぶうの生きざまに心を打たれた。腰抜けの多い平家の中にあって、孤独な平清盛に寄り添い、壇ノ浦で死んでいくおぶうは忘れがたいヒロインだった。死ぬ直前に好き合った弁太ともう一度会うシーンを作ったのは、手塚治虫の優しさだと思う。2015/06/19

can

43
読み終わって、乱世編には火の鳥は一切絡んでいなかったという事実に驚き。全く、上手いなあ…中国から仕入れた一匹の孔雀を取り合い、永遠の命を求め、裏切り、奪い合う権力者たち。下巻には戦の愚かさがこれでもかと描かれている。ヒョウタンカブリとお父さんの話が悲しすぎる。欲にまみれ、戦地を駆け抜ける義経。そして弁太の事を思いながら、平家と共に戦う覚悟を決めたおぶうが、強く印象に残った。おぶうは都に強く惹かれていたし、いずれこうなる運命だったのかもしれない。悲しいけど。平和が一番いいのにな。何でいっつもそうならないの。2016/08/11

おたま

39
平清盛の死後から平氏の滅亡までが描かれる。この乱世編には、実は火の鳥は出てこない。出てくるのは、宋の国から送られてきた孔雀とおぼしき鳥のみ。しかし、清盛にしても、木曽義仲にしても、そして源頼朝にしても、権力者は皆永生を求めて「火焔鳥」に執着する。空しい権力の象徴のように描かれる。おぶう(吹の方)の数奇な運命や、弁太、ヒノエら庶民の時代に翻弄される姿に悲哀を感じる。史実とフィクションの区別がつかないくらい、手塚治虫はうまく虚構の歴史を作り上げている。2020/09/03

スター

36
 面白かった。平家に復讐しようと誓う源義経を描く。戦を憎む弁太は、にも関わらず、否応なく戦争に巻きこまれる。2023/07/31

はと

28
義経はだいたいヒーロー役なのに、全然ヒーローに描かれてないところが面白い。弁太は、嫌々ながらずっと義経について行っていて、さすがにそれはちょっと不自然??上巻に比べて下巻は、弁太のズルズル感が全体に影響しているのか、あまりぱっとしなかった。それにしても、人間の出会いって意外と重い。2015/08/21

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