内容説明
ネコの手も借りたいほど大忙しの日常の中で、ふとこぼれる心のつぶやき。家族のこと、友人のこと、お気に入りのオルゴール、大好きなガラス細工、そして恋愛について―。やわらかなノスタルジーが、少女期の思い出をひそかにゆらす。散文詩と、11匹のネコたちのモノローグの形を借りて斉藤由貴、22歳の内面宇宙の輝きを、あざやかに映したベストセラー。
目次
ネコの手も借りたいENDING POEMS
ユキと11匹のネコの手
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaoriction@本読み&感想リハビリ中
4
十代の頃から何十年も手元にある本。久しぶりに読み返し、なぜ彼女の言葉に惹かれるのかがわかった。「孤独と闘っている人がユキは好きなんだ」「帰りの坂道をテクテクと登りながら、「あっ」と思って、ふっと空を見あげて、あまりの広さに心が救われるという、敏感で寂しい気持ちに悩まされていました」同じ方向を向いている。似たような感性なんだ。この本を手にすれば、そこには私がいるような。「たくさん泣いてはみたけれど、最後はやっぱりありがとう。」「真実であっても、嘘であっても、あなたでありさえ、すればいい。」これがいまの、私。2012/07/12
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
0
【大学在学中の4年間で、卒業後に進みたい業界に関係ある本を1000冊読みなさい、と言われたので挑戦した記録】 #0601994/12/31