感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
チェス
5
読みやすくどれも良かった。図書館本。2019/05/28
yamakujira
4
15話の短編小説集。バブルの余韻をひきずる女性たちをテーマにしたそうで、素晴らしく劇的で輝いていた時代を駆け抜けた女性の力強い姿を描き出したという評なんだけれど、そんな味わいをさっぱり感じ取れなかった。「銀河に浮かんだ耳朶」の奇怪な雰囲気とか、「アワ・スウィート・ルーム」のコミカルな展開とか、「とても若い妻」のかわいいラストとかがよかった。でも、どれも掌編と言えるほど短いせいもあって、物語が転がりだす前に終わってしまうような印象で、なんの余韻も残らない話が多かったなぁ。 (★★☆☆☆)2017/12/08
腰越ヒロシ
1
色んな意味で、寂しい気持ちを抱え込んだ人々が描き出される短編集。から配偶者や恋人や、実の親や実の子や兄弟や、親友や心から愛する人がいても、いや逆にそうした存在があるからなおさら、互いに100%わかり合うことなどできないことに人は気づき、たまらない寂しさを味わわずにいられない生き物なのだと繰り返し突きつけられるようだ。非情なようだけれど、諦念の底から再び生きることへの希望がにじみ出てくるような読後感を味わいました。「花のような人」改題。2025/06/10
のうえ
0
20040715
幸野進
0
もういつ読んだか思い出せないが、バブルの、バブルによる、バブル世代の女性たちを描いた短編集。やっすい男(現実の俺)の視線なんて置いてきぼり、女はタフでキャッシュで、ほったらかしていたらもうえらいことです。けど彼女たちは彼女たちなりの理由で苦しむし、泣いている。生きて生き抜いてやると燃えている。そのエネルギッシュなところが書かれていて凄いなと感じた。なぜ俺がこれを読んだかと言えば、読んで理解できたらその後モテるんじゃないかと思っ……いや、まさか。まさかね。




