内容説明
トーキョーの夜から夜へ、“ぼく”と“ともだち”はキュートでコケティシュな女の子たちと、乾いた恋を楽しむ。喪失感さえも喪失してしまった世界を、クールに、そして少しセンチメンタルに描く。夜から夜へ、ぼくたちは果てしなくさまよいつづける―。真夜中のラヴ・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GIN@本棚大洪水中
17
世の中は、大きく分けて二つに分けることができる。子供か大人か?それもあるだろう、しかし私が言いたいことは時間の事。昼がくるということは夜もくる。そして、夜の中だけ渡るように生きる者もいる。太陽の光が眩しくて、ネオンサインに囲まれた人口のヒカリが恋しくて、彼らは夜だけ生きてゆくのだろう。そして、昼という時間を生きる私達とは違う世界が見えるかもしれない。彼らはそれをどのように捉えるのだろうか。実は、何も考えていないのかもしれない。それは私達にはわからない。彼らは彼らのためにまた夜を移動する。今日も明日も。 2013/01/31
giant_nobita
2
悪くない。そっくりな双子の話、ある夜の話、変わり果てたモリィの話、それぞれのエピソードはまとまりに乏しいが、センチメンタルで胸を締め付ける。文体は村上春樹を10倍に薄めた感じで、ウィトゲンシュタインやバロウズの引用がなかったら軽すぎて飛んでいってしまいそうだった。2013/08/12
山口
0
小説書いてるって書いてないぼくや何だかよくわからないけど顔の広いともだちや売れてるのか売れてないのかよくわからないモデルやら。文章中でどれだけ形容詞で修辞しても実感はないけれども確かに現実にいるよなぁって。2014/06/27
つっぷー★
0
バブリー。散文。外国人とディスコのVIPルームとドラッグ…全然あこがれない。こういう時代に青春を送らなくて良かった。2011/07/01