内容説明
高校時代の同級生20人のうち11人が死んでいる!携帯ゲームの大成功で26歳にして億万長者となった丹波勇樹は、その事実に愕然とした。死者が残した謎の暗号。携帯に生中継される新たな殺人。「コックリさん」と同じアクセントで私を「ソックリさん」と呼べと告げる正体不明の殺人者―。追いつめられた勇樹は生き残りの仲間を集めて対策を練るが、悪魔は彼の携帯を通してやってきた。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年生まれ。ニッポン放送、扶桑社を経て90年より専業作家。ホラー作品が大人気。ミステリーとホラーを作品の主軸として両立させる数少ない作家のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mr.lupin
41
高校時代の同級生20人のうち11人が死んでいる。携帯ゲームの事業で成功して26歳にして大金持ちになった丹波は、その事実に愕然とした。「コックリさん」と同じアクセントで「ソックリさん」と呼べと告げる正体不明の犯人。犯人は一体誰?犯人の狙いは?そもそも犯人は人間なのか?半ば位まではぞくぞくして読み進めたが、終盤にかけてアラアラそんなオチなんだーっと、少々肩透かしをくらった感じの作品だった。⭐⭐⭐⭐★2023/05/03
kumo
31
★★★★☆2020/01/19
ヒロくま
26
あらまあらま、そういう事かー。ホラーとうたえば、それも有りだよね。自分が思っていたのと方向性がちょっと違っていたみたい。コンセプトは凄く好みだったので変に思い入れしてしまったのが悪かった。+-#♭の謎は良かったと思います。2017/03/21
肉嬢★
19
吉村さんの作品は色々と読んできてホラーの怖さはもちろんの事...今回は人間の怖さが引き立っていた。相手に親しみを込めた言葉を言ったつもりでも、その一言で一生深い傷を与えてしまう場合もあるから人との会話は常に気をつけないといけないと思った。例え親しい人でも!けど脳をコントロールされるのは違った怖さがあるなー。2023/08/20
ジョニーウォーカー
14
人間、生きていれば怖いと感じる場面に何度か遭遇すると思うが、例えば「コックリさんがなかなか帰ってくれない」なんていうのは、個人的にかなりイヤ~なシチュエーションだと思う。投げ出してしまったらなにか祟りがありそうだし、下手に出ていれば「歯を抜け」とか理不尽な要求をされそうだし…。この小説も、そんな“逃げられない”という心理的恐怖をうまく描いた作品だ。ただ、恐ろしい出来事がすべてケータイを媒介して起きるところが気にくわない。だって、それをやったら結局『着信アリ』になっちゃうんだもん(笑)。2011/04/28