内容説明
大手出版社の明友舎は大騒ぎになっていた。『白薔薇の呪い』で同社主催のホラー大賞を受賞した女子大生呉葉翔子の小説は盗作だという告発文書が届いたのだ。スキャンダル誌にも同じ手紙が届き、世間に醜聞が公表されたころ、若く美しき作者は姿を消した。編集者からその話を聞いた「元刑事」烏丸ひろみは、盗作の舞台裏に死の匂いを嗅ぎ取った!口絵に甘い薔薇の香り付き。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年生まれ。ニッポン放送、扶桑社を経て90年より専業作家。朝比奈耕作、氷室想介、烏丸ひろみ、志垣警部といった人気シリーズのほか『初恋』『文通』『ケータイ』『樹海』『ボイス』『トンネル』『スイッチ』『姉妹―Two Sisters―』『時計』『ビンゴ』等、一連のホラー作品が大人気。ミステリーとホラーを作品の主軸として両立させる数少ない作家のひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
17
烏丸ひろみシリーズ。怪文書殺人よりも後の事件。大手出版社主催のホラー大賞を美人女子大生が受賞したがその小説は盗作だと告発があり世間にもその話題が、さらに…。盗作の理由そうだったのかと。3弾・オレンジは刊行されてないよね、読みたかったなぁ。2022/05/11
gonta19
11
2010/10/26〜10/28 烏丸ひろみシリーズ。 刑事を止めたひろみが旅ライターとして出入りしている明友社が主催するホラー大賞に、美貌の女子大生 呉葉翔子が輝いた。しかし、受賞後まもなく彼女の受賞作「白薔薇の呪い」が盗作であるとの告発文書が届く。スキャンダル誌も巻き込んだ騒動の中、著者の翔子は姿を消してしまう。何故、翔子は盗作したのか、何故、翔子は追われないといけなかったのか。その謎に烏丸ひろみが挑む。 吉村作品得意の舞台設定。魅力的な謎ではあるが、いつもながら(失礼)の強引な心理分析を基にした2010/10/28
ag0514@だが断る👼
5
☆☆☆☆ 「警視庁捜査一課・烏丸ひろみ」シリーズの中の「香りの殺人」シリーズ2作目。『白薔薇の呪い』で、ホラー大賞を受賞した女子大生呉葉翔子の小説は、盗作だという手紙が届く。そして、翔子が、行方不明となってしまう。盗作の裏に隠された事実とは…。面白かった。盗作の目的や事件の構図が、全く思いのよらないものでした。過去の事件へと繋がっていくところは、本当にゾクッとしました。カラー口絵から、薔薇の香りがする仕掛けになっています。「香りの…」シリーズは、三部作の予定でしたが、これで終わりみたいです。残念です。2020/09/28
そのぼん
5
ホラー大賞をとった作品に盗作疑惑が持ち上がって…という感じで始まるミステリーでした。 色々共感しがたいところもありましたが一気に読めました。2012/02/25
パフちゃん@かのん変更
1
C 2010/05/26