内容説明
人気スターの安達真児は、美貌の妻・唯季を殺した。資産家の娘に目をつけた彼は、妻が邪魔になったのだ。しかし、妻にはユリという名前のふたごの妹がいた。しかも彼女は、瓜ふたつのレベルを超えた完全同一体。その信じ難い事実を安達に告げた唯季の父は、ユリとの再婚話を持ちかけてきた。半信半疑の安達は、旧友の遺伝学研究者・村田和正を訪ねるが、そこで衝撃的な仮説を示される。染色体の世界に秘められた人類解体の設計図が明らかにされる驚愕のラスト!書下し。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
20
人気俳優の安達真児は妻の唯季を殺害、しかし瓜二つのレベルを超えた双子の妹・ユリがいて…。途中双子や遺伝子に関する説明部分が長い。もう完全同一体についてはファンタジーホラーでいいのに。ラストがちょっと…あとがきからすると続編があるのと探してみたけど見つけられず。2023/08/16
kumo
13
★★★☆☆2016/12/08
あかつや
5
人気タレントの安達真児は浮気相手の資産家の娘と結婚するため美貌の妻・唯季を殺害する。しかし妻には完全同一体と言えるほど瓜二つの双子の妹がいた。これは紛う方なきクソ小説だな。でも読んで不快になるわけじゃなくてそのクソさを人に語りたくなるタイプの良いクソ小説。まず物語の核になるふたごについて、そのトンデモ理論を滔々と語ってくれるんだけど、これがまったく恐怖につながっていない。これで怖がれるのなんて安達だけだよ。完全同一体とか言われても、だから何って感じ。だいたいそれだって会った人の印象と自称でしかないという。2022/06/09
ちょん
5
村田さんの遺伝子の話が難しい。せっかくの怖いぞくぞく感も、遺伝子話を読んでいるだけで消えてしまった。2012/03/23
ta-na
4
10年前に読みたかった…。新しいことがどんどん発見され、いろんな情報が簡単に得られるようになったこの時代+大学で遺伝に関する知識を多少得てしまった今、これはホラーというよりもただただ「なるほど~」と感服してしまう内容だった。高校の時に読んでいたらもっとゾクゾクできたはず…。2009/01/09
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- 和書
- 分子精神医学 〈5-4〉