内容説明
日本独毒の昆布やカツオブシのダシの素晴らしさ、感動的なトマトや豆腐との出会い、元気が出る万能味噌やナス焼き等々―。素朴な方法で本物の美味を引き出す雁屋流クッキングの数々を紹介しながら、うまし国日本の「食事情」をみわたした、究極の食べものエッセイ。
目次
深遠なるだしの味
おいしい水
たまご焼き
完熟トマト
山芋
手前味噌
器も味のうち
ラーメンとだし
ジャムの楽しみ
二日酔いには、ビーフシチュウが一番
シドニーの中華街〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niz001
2
一番上の余白が気になるなぁ。ちらほらと「美味しんぼ」の元ネタが。2014/02/08
satochan
1
1987年に比べ、日本の食事は今どうなっているんだろうか。ダシの良さがようやく見直された段階だろうか。一つ一つの食材はどうだろうか。雁屋さんが味が落ちたといっていたものは、元に戻ったのだろうか。農薬は今はどうなっているんだろうか。食材に気を使う環境で育ったが、本当においしい鶏を私は食べたことがあるのだろうか。豆腐はどうだ?魚は本物を食べたことがあると思う。海の近くの田舎で食べた。日本料理の良さはお皿にもあると気付かされた。世界遺産に申請するとき、この本が参考になっていたりして。笑。素材そのものを楽しみたい2014/03/31
ココアにんにく
0
19990330読了
クジラ
0
美味しんぼの原作を書いている雁屋哲が書いている食に関するエッセイ。食材そのものの味が落ちてきているらしいことが四半世紀前のこのエッセイから読み取れる。それになれて育った自分は実際のところはよく分からない。もう舌が侵されているのかな。2010/08/15