内容説明
二十数年前、椎名誠、沢野ひとしらが安アパートで、素晴らしく無秩序な共同生活をしていたことはよく知られている。そのリーダー格、お父さん役の木村晋介は、食糧、お酒の調達、けんかの仲裁などいくつもの雑用をこなしながら、一方で、こつこつ司法試験に向けて、猛勉強をしていたのであった。類まれな集中力と鷹揚な性格もあって、大難関を突破!超多忙な弁護士になっていく―。少年期のセピア色の思い出から司法試験の秘訣、弁護したサラ金事件まで、その心意気に魅せられて、力が湧いてくるエッセイ集。
目次
第1章 キムラ弁護士の1日
第2章 キムラ弁護士の疾風怒濤学園記
第3章 キムラ弁護士の青春交遊録
第4章 必読保存版司法試験突破法
第5章 キムラ弁護士の司法修習生生活
第6章 キムラ弁護士の得意技
第7章 キムラ弁護士のトラブル解決法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たか。
1
椎名さんのエッセイに度々登場しているのでおもしろい弁護士さんだなって思っていましたが、本も出されていたんですね。タイトルにある「司法試験の傾向と対策」は一般の受験生にも参考になると思います。集中がやはり大事なんですね。2011/06/08
ぶぶぅ
0
『哀愁の町に霧が降るのだ』で一番印象的だったのは木村さんで、その時に、気になって読んだのが本書だった。久しぶりに『哀愁の…』が読みたくなり、ついでに本書も数十年ぶりに再読してみた。1985年に出版された本なので、今と違いも多いと思うが、日頃の弁護士としての仕事ぶりなど面白く読めた。最後に、福島瑞穂さんが出てきたのも驚いた(確か初読時にも驚いたはず)。『哀愁の…』とセットで読むことで、面白さが増す本だ。2020/05/31
カズタ
0
大好きな椎名誠の「哀愁の街に霧が降るのだ」の重要な登場人物、キムラ晋介。 人間的魅了が文章にも出てるなあ。弁護士ってそんなんだって意味でも面白かった。2015/06/06
けいちか
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80年代半ばに書かれた、木村弁護士のエッセイ 。生い立ちから司法試験受験時代、弁護士になってからの様子などが書かれている。最初に椎名誠の著書で彼のことを知ったのだが、弁護士としての仕事の部分は今回初めて垣間見た。2012/01/16
shiaruvy
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