内容説明
日光いろは坂のヘヤピンカーブから、乗用車が崖下に転落。炎上した車の中で黒こげ死体が見つかった。血液型などから妻が身元を確認。京都で不動産会社を経営する出雲路史朗だった。当初、不慮の事故と思われたが、ブレーキホースに細工の跡が発見され、偽装殺人の疑いが濃厚となり、美貌の妻絢子が逮捕される。史朗は多額の負債を抱えていたが、絢子は財産を手離したくない。やがて、死んだはずの史朗を見たという証人も現れて、謎は深まる…意外な展開の末に見えた事件の真相は。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葉
1
出雲史郎の焼死体が発見させ、妻が逮捕されるが、死後に史郎の姿を見たという目撃者が現れるという不思議な事件の解明を進めるストーリーとのこと。日光警察署を筆頭に、京都府警、栃木県警などのが登場している。個人的に、以前赤かぶ検事が登場する小説を読んだので、この小説でも赤かぶ検事が登場しているので読む気をそそる。警察の推理は史郎の妻の絢子への対応から人物像の限界を考えているところがさすがと言えるのではないだろうか。いろは坂がキーポイントとなる。2016/06/06
Hirosi Inoue
1
ハードボイル小説を読んだ後に赤かぶ検事シリーズを読むと物足りなく感じた。 法廷で事件を解決して行く様子は、弁護士の作者ならではの進捗である。最後まで捜査による解決と検事とのコンビが良かった。2013/06/28