内容説明
殉情詩人という、もうひとつの顔を持つ黒木瞳が描く、恋、東京、自然、そして男と女。独特の感性がきらめく、珠玉の第一詩集。
目次
ローリング・ムーン
愛の食欲
長袖の秋
東京星座
人間パズル
心射
のような声
百面想
僕のラ・トラヴィアーター十代詩集
谷川俊太郎氏にみせたかった僕のソネット
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shinji
78
女優の黒木瞳さんの詩集です。詩集自体あまり読んだことがないので、形式の良し悪しなんかは分からないけど、彼女の普段を切り取る感覚は素敵だなと思いましたね。中学生の頃から書き貯めたものもあって、年月を重ねての微かな違いも感じとれ、男女それぞれの目線、遠近の場所、恋心、四季などを上手く取り入れていて、共感出来る作品が多かったです!東京での暮らしが長いぶん東京の街がよく出てくるのは仕方ないのですが、宝塚時代を思わせる作品も読んでみたかったですね。「名札」という詩の 夕暮れの色 何枚も重ねて夜になる はお気に入り♪2015/09/13
RED FOX
9
12歳から27歳までの頃の第一詩集。「太陽をちぎって僕は日光浴をする」で始まる表題作などクラシカルで一人称「僕」な作風が女優さんのイメージと異なって面白い。気になる詩を書く人である。2016/06/24
kaorun_109
1
作者が"27"歳の時までの詩集。単行本の初版は"1988年の秋"。何となく、ただ、何となく、タイミングが合ったようだ。彼女は私と同じく天秤座。詩を書くことでバランスをとって生きているのかしら。詩集含め朝日新聞の連載、他のエッセイを読むまで女優然としている姿しか知らなかった。気丈さとか女優であることの誇り、女としての強さは揺らがない。でもそれらの斜め後ろくらいに淋しさとか繊細な部分が見え隠れする。「くりかえし」という詩が妙に胸につきささった。2016/08/24
魔風
0
詩集、興味なし2020/07/09