内容説明
北欧から南米へ、夢から現実へ、世界のあらゆる土地を舞台に架空の旅を綴った、原田流紀行文。『旅の短篇集 春夏』に続く幻想的なショート・ストーリー集、待望の第2弾。
著者等紹介
原田宗典[ハラダムネノリ]
1959年、東京生まれ。早稲田大学文学部演劇科卒。84年『おまえと暮せない』で第8回すばる文学賞入選後作家としてデビュー。現在は小説以外にも数多くのエッセイを発表し好評を博している。主な著書に『優しくって少しばか』『時々、風と話す』『黄色いドゥカと彼女の手』『海の短篇集』『人の短篇集』『スメル男』『いろはに困惑倶楽部』等がある
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感想・レビュー
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せきちゃん
12
世界各地の都市や町を訪れる架空の旅物語で、春夏編に続く第2弾。今回欲しいと思った品々は、「旅人の木の実(マダガスカル)」「サンタクロースの箱(ブタペスト)」「ラッキースター(リスボン)」など。エピローグの一節が心に残りました。「一冊の本を読み終えることは、一つの旅の終わりを意味しています。同時に、新たな旅の始まりをも意味しています。できるだけ遠く、遥かな場所へ。そしてその旅先で、貴方にしか体験できない不思議を味わってきて下さい。」本を開ければどんな場所にも行ける。旅のお供におすすめの本です。2016/09/21
里理
7
旅先で出会う人や物は何かしら特別に見える。多分、自分自身もいつもの自分ではない。特別な気持ちでいられる旅はそれだけでもう特別な何かがあると思う。。ぶらっと一人で出掛けたくなるような本。願わくば不思議な体験も。2012/07/03
あさみ
5
たまに少しずつ読んでいてベッドサイドにずっと置いてあったな。2016/08/21
muji
3
春夏編に続き、いろんな旅の物語が綴られていた。 旅先で一回きりしか会わない人との会話やお土産など、旅をすると話題に事欠かない。 「星たちの声」「雨の神話」がお気に入り。 寝る前にうとうとしながら読むと、小さな旅行に連れて行ってくれるような一冊だった。2018/05/24
ちいくま
3
お気に入り様の感想を見て予約。実在の地名から浮かぶイメージから少しずつズレていって、見開き2ページの最後にはなんか別の世界に行きついてる!な妙。ゆったりとした浮遊感を楽しみました。最後を読んで納得のジェット・ストリーム…2015/12/01




