内容説明
―ごめん、ユリナ。オレのことは忘れて…さよなら。あまりにも突然で信じられなかったけれど、ユーゴからの別れの電話。私は、大東京テレビを退職してフリーの身だけど、由藤社長より依頼されたビッグな仕事、フセイン・インタビューの資料をかかえて、すぐロス行きの飛行機に乗りこんだの。ユーゴを追ってロスからニューヨークへ。仕事も夢もどっちも捨てられずにいた私は、露草色の瞳をした、売れない私立探偵レックスに出会い、彼に助けられて、見知らぬ街で、ユーゴを捜したの。私のマンハッタン物語、泣かずに読んでね。