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角川文庫
勇者の証明

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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041753736
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

昭和二十年夏、敗色濃厚の戦時下の日本。商業学校に通う渋江夏生は三人のクラスメートと共に、お化け屋敷と噂される洋館を探検し、瀕死のドイツ人女性と彼女の娘・ザビーネと出会う。母親はザビーネを長崎まで送り届けてほしいと彼らに懇願し、息を引き取る。途方もない願いに四人は戸惑うが、ザビーネのため、そして自らの勇気を証明するために、長崎へと旅だった。千キロ以上に及ぶ決死の冒険の果てに若者たちが見たものとは。

著者等紹介

森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年熊谷市生。青山学院大卒。10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞・日本推理作家協会賞・角川小説賞を受賞。推理小説の他、歴史小説・ドキュメントにも作風を広げている。2004年には作家生活四十周年をむかえ、日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤスヒ

11
昭和20年夏、敗色濃厚の戦時下の日本を舞台とした少年達のひと夏の冒険ロードノベル。明日、自分の命がどうなっているかもわからないこの時代、4人の少年と1人の少女がある目的の為に関東平野にある彼らの町から九州の長崎を目指し旅立つというストーリー。旅の途中に様々な障害が待ち構えているがそれに立ち向かう姿が生き生きと描かれている様はとても眩しく感じる。少年時代の未知への憧れ、そして湧き出るエネルギー、そして戦時下を生き抜いた少年達の青春を感じずにはいられなかった。2017/03/29

ゆみりん

9
初読み作家さん。面白かったという表現が正しいのか、戦争時代の手記のようでずっとドキドキして怖かった。でも、ページを捲る手が止まらなかった。まさに命がけで長崎までザビーネを送り届ける少年たちの冒険譚。戦火をくぐり抜け旅を通して勇気と自信を身に付けた3人が、自分たちを虐げていた先輩たちに報復するのは爽快だった。それにしても戦争は残酷だ。自由は当たり前ではないんだなとしみじみ思う。2024/04/23

uchi

2
面白くて、一日で読了。2019/10/26

のりべぇ

2
題名を見たとき、野生の証明や人間の証明のシリーズかと思ってしまった… お話はスタンド・バイ・ミー+α。 一寸、出来すぎた話ではあるが、気持ちよかった。2015/10/07

雪待

2
この世での再会に価値の重きを置いていないのは分かったが、一読者としては悲しい物がある。大切な物は全部あの世に、とならなかったのが救いか。2015/05/27

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