角川文庫<br> 太平記〈6〉

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角川文庫
太平記〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041753705
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

束の間の平和は崩れ、足利尊氏が反逆し再び列島に戦乱の嵐が吹き荒れる。後醍醐天皇軍の新田義貞は、無残な敗北を喫し勢いづいた足利軍の攻勢に対して南朝方は振るわなかった。追い込まれた楠木正成は、いままで守り通した天皇への名分に殉じて、勝ち目のない戦いと知りながら哀切を胸に湊川の戦いへと向かう―!!森村文学の記念碑的な歴史大河小説、堂々の完結。

著者等紹介

森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年熊谷市生。青山学院大卒。十年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞・日本推理作家協会賞・角川小説賞を受賞。推理小説の他、歴史小説・ドキュメントにも作風を広げている。2004年には作家生活四十周年をむかえ、日本ミステリー文学大賞を受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃま坊

16
太平記は鎌倉幕府から室町幕府への移行期の権力闘争劇だ。学ぶべきことは「長期政権は必ず腐敗する」ということ。その後の豊臣政権も徳川幕府も明治政府も同じことを繰り返してきた。権力に群がる人たちが不正を働き派閥ができて、かつての仲間同士が争う。この構図は今も変わっていないな。吉川版と森村版を併読してみたが、それぞれに創作のオリジナル登場人物がいた。2020/06/25

アンゴ

5
1348(正平三)年-1358(正平十三)年 楠木正行、河内四条畷にて高師直に討たれるところから尊氏没まで。 後醍醐帝亡き後、神皇正統記の著者北畠親房が息子の遺志を継いで南朝を統率するが、謀略家であっても所詮公卿で戦術家ではなかった。5巻からそうだが、問題に対する公家の姿勢と愚かしさは、現代の日本の政治家に通じるものを感じる。内向きに言葉遊びをし合理的に問題の根本を見ようとしない。足利尊氏と直義兄弟、高師直達との確執の心理や力学変化の描写は見事でなるほどと納得。不明瞭だった足利幕府成立の理解が得られる2014/03/30

うたまる

4
「朝敵を滅ぼし、天下の泰平を取り戻さずして世を去るのがただ一つの心残りである」(後醍醐天皇)……後醍醐崩御から観応の擾乱、尊氏の死まで。ぷはー、全6巻読み終わった。しかし、この太平記で描かれる事象がその後の日本史に与えた影響は計り知れない。下克上の素地を作ったこと、戦闘が個人戦から集団戦に変わったこと、そして朝廷には二度と政治は任せられないと見切ったこと。その元凶こそ後醍醐天皇。彼ほどの愚物は本朝でも稀で、彼のせいで明治まで天皇が軽んじられることとなる。最後に、この表紙デザインのシリーズは大好きだ。2014/05/28

suzuki-takefumi

3
ついに最終巻だが、なんともまあ泥沼。南朝はまるで綸旨発行機になったかのようだ。太平記の粗筋は知っていたつもりだったが、北朝の内紛がここまでとは……出発点がこれでは、それは下克上も来るわけだ。2009/08/21

茅渟釣迷人

2
古本購入-売却2011/02/21

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