内容説明
朝雄の母・きゑが、自分から「老人ホームに入る」と言い出した。一人で全ての手続きを済ませ、北海道の老人ホームを終の棲家に決めてしまったきゑ。朝雄は会社を十日間休み、友人から借りたキャンピングカーを運転して、東京から北海道まで母を送って行くことにした。母と息子、最初で最後の二人旅―のはずが、朝雄を「夏休み中のサンタさん」だと信じる六歳の家出少年・健太や、一攫千金を夢見るカップル・一歩と栗子が加わって、旅は妙な雲行きに…。人の絆の確かさを問う、心あたたまる長編小説。
著者等紹介
井沢満[イザワマン]
脚本家・作家。早稲田大学文学部仏文科を中退後、オーストラリアに二年間在住。帰国後、脚本家の道へ。テレビドラマ「青春家族」「外科医・有森冴子」「同窓会」などを手がける人気脚本家となる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともとも
10
ロードムービーを思わせるような、この場合ロードノベル?で、 いろいろな不安、闇を抱える登場人物たち、しかしこの旅で、 この旅でのふとした出会いで、人が生きていくうえで大切な ものを登場人物に与えてくれる。まるでサンタクロースのプレゼントの様に。 生きていると辛いこと、不安ばかりですが、そんな中で、他人の有難味や 大切さを痛感させられてしまいました。 いろいろと考えさえられながらも、私もそんな真夏のサンタクロースに、 生きていくために大切なことを与えてもらったかのような、気がしてしまいました。 2014/11/28
kinki
2
サンタクロース万歳!2012/01/10
くもりーな
1
べたなんだけど、こういうのに弱い。好き2007/10/11
なおぱんだ
0
ほんとに軽い気持ちで読める娯楽作品でした。何やら親子や家族の複雑な関係をテーマにした作品かと勘違いしてしまいますが、まるで漫画を読んでいるような軽いタッチの小説でした。欲を言えば、人々の動きや感情を言葉だけでコミカルに表現するだけではなく、人物像や動きがもっと丹念に描写されていれば、より面白く読めたと思います。私としては物足りない作品でしたが、小説というよりコミックとして読む作品だと思えばいいのかな。2013/03/03
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- 和書
- カトリーヌ・ブルム