内容説明
朝雄の母・きゑが、自分から「老人ホームに入る」と言い出した。一人で全ての手続きを済ませ、北海道の老人ホームを終の棲家に決めてしまったきゑ。朝雄は会社を十日間休み、友人から借りたキャンピングカーを運転して、東京から北海道まで母を送って行くことにした。母と息子、最初で最後の二人旅―のはずが、朝雄を「夏休み中のサンタさん」だと信じる六歳の家出少年・健太や、一攫千金を夢見るカップル・一歩と栗子が加わって、旅は妙な雲行きに…。人の絆の確かさを問う、心あたたまる長編小説。
著者等紹介
井沢満[イザワマン]
脚本家・作家。早稲田大学文学部仏文科を中退後、オーストラリアに二年間在住。帰国後、脚本家の道へ。テレビドラマ「青春家族」「外科医・有森冴子」「同窓会」などを手がける人気脚本家となる
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