内容説明
日本海軍は、ミッドウェーでの大敗北のあと、中部太平洋で激しい消耗戦をよぎなくされた。昭和19年6月、この劣勢を挽回すべく、正規空母5隻を中心にする55隻の兵力で「あ号作戦」を発動した。対するアメリカ軍は、空母7隻を含む121隻、航空機1,000機という大部隊であった。作戦発動の2か月前におきた「海軍乙事件」により暗号の漏洩が危惧されるなか、アメリカ軍のサイパン島に上陸にニュースも伝わり、作戦の前途に不安が広がった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toska
8
重巡「羽黒」乗組の主計将校によるマリアナ・レイテ海戦記(上巻は海軍乙事件〜スリガオ夜戦まで)。個人の体験はどちらかと言えば抑え気味で、諸資料を博捜した海戦全体の叙述が中心。一方、目の前で旗艦「大鳳」の大爆発を目撃するといった貴重な証言も。出撃前の泊地では「大鳳」から流れてくるブラスバンドの演奏に心を癒やされていた由で、爆発後に彼ら軍楽隊員の安否を気遣う場面などは、当時の心情が生々しく語られている。2023/08/09
May
2
記録のため登録。福田幸弘さんの作品だから手に取ったような気がします。理由は定かではありませんが、下巻は読んでません。(しかし、レイラ海戦記って。修正できないのかなぁ)1989/04/10
くましろう
1
今となっては内容について、新しい見解もあるのかもしれませんが、時代を体験した人しか書くことができない熱量を感じます。読んでいてつらく感じることも。暑い夏の季節に、戦争に思いをはせる時を過ごしています2024/08/04
-
- 電子書籍
- 恋ヶ窪くんにはじめてを奪われました 分…