内容説明
ヨーロッパの真珠とうたわれる、森と湖の国アルバからアメリカにやってきたプリンセス・アントワージュ。ロックフェラー家とのロイヤル・ウェディングがそこには待っている。けど、そんなものより可憐なアンは、ディズニーランドに憧れ、それにホットドッグの味に大喜び。だから、たいへん。厳重警備の中からアンはニューヨークの街に飛び出した。そこには青春と夢、そして恋があった。人気最高の著者がフィフティーズ最後の年のニューヨークを舞台に、いよいよ愛と幸福の物語の幕をあけます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわ
7
氷室冴子さん勝手に再読祭りの第22弾。原作を担当した藤田和子さんの漫画「ライジング!」でヒロインが演じた劇中劇を脚本化したもの。「ローマの休日」を下敷きに…王女アンが国の財政危機を救うため政略結婚をさせられることになり、家出して人気作曲家ラルフと出会い恋に落ちる…というストーリー。オマージュというより、まんまじゃん!とツッコミ入れたくなるコト請け合いですが、歌あり、踊りありの楽しそうな舞台です。漫画を先に読んでいた為、絵を思い浮かべながらあっという間に読了。OSK日本歌劇団でも上演したそうで…みたかったな2013/06/15
ホレイシア
5
氷室版「ローマの休日」、結構好きだった。2008/01/01
にゃま
3
ローマの休日を下書きにした劇中劇。 ありきたりなストーリーだけど、最後にほろっときてしまった。下手なハッピーエンドでなくて良かった。 暖かく切ない物語。2019/04/15
久美
3
氷室さんの「ローマの休日」へのオマージュ。彼女の描く女の子の矜持が好きだった。これはOSKで演ったんだっけ。2012/02/13
kaolu
2
戯曲形式は苦手なのだが、OSKで舞台化されたのを昔に見たことがあったからか、すんなり読めた。2012/08/09